年末調整業務の募集は10月上旬から
「“年末”調整業務」というように、年末に向けた準備のための募集です。みんなバタバタしている時期の募集なので、教育にあてられる人材は投下できません。しかし想像しているよりも簡単な仕事なので、一度覚えてしまえば派遣社員にとって「割の良い」お仕事になります。企業の規模によっては5~10人と大量に募集をかけているところもあるため、友人と一緒に応募することもできます。
仕事の具体的な内容と流れ
年末調整業務は前倒し・後倒しはできず、11月中旬に税務署から書類が送付されてスタートとなります。その書類を年末調整対象者に配布し、11月下旬までに提出させます。
年末調整対象者は正社員や契約社員、パートタイマーなど企業に勤務している労働者全てが対象。今は社内イントラなどを利用したWEB上の年末調整が主流ですが、未整備の会社ではその書類の督促などにも時間をかける必要があります。
このように、緊急性が高く、かつ簡単な事務処理なので「派遣社員に任せたい」という企業が多いのです。
時給や残業について
年末調整業務でも「データ入力」や「書類回収」といった簡単な業務だと、繁忙期ということも加味され時給1,300~1,500円と一般事務より高めに設定されています。しかし、年末限定の募集なので短期で契約が終了してしまうことは覚えておきましょう。運が良ければそのまま人事総務として契約を更新してくれる可能性もありますが、期待は極めて薄いと言えます。
年末の給与・賞与計算、社会保険手続きも含めた総合的な仕事の募集であると1,500~2,000円。年末業務における仕事ぶりを見て、その後の更新の有無が決定します。
残業は多くて20時間程度。全ては書類の回収具合で上下し、計算そのものはシステムに入力して終了です。例えば締切日間近に、未提出の従業員が休暇を取っていれば作業はストップしてしまいます。企業規模が大きくなればなるほど残業や手間が増えるため、終業時間を予想しづらいデメリットは伴います。