積算スタッフのお仕事
「積算」とは、建築工事に関わる工事費を算出する仕事です。その工事費には材料費・人件費などが含まれ、図面や仕様書を基に算出します。コストを透明化し、その工事費が適正に算出された証明になる重要な業務です。また建築工事に関わる幅広い業界に携わるため、派遣の案件の中でも融通が効き、ステップアップや高時給を狙うにもおすすめです。
積算業務は構造・外部・内部・建具・外溝と5つの分野に分かれており、1つの分野で一通りできるようになるまで1年以上かかります。またビルやマンションといった建物だけでなく、土木・設備・OFMと細かく分かれます。
積算スタッフの時給や残業について
派遣の積算の相場は時給1,300~2,500円程。知識を必要としない積算補助の仕事になると、専用ソフトに図面と照合しながらデータを入力だけになります。そのため「未経験でも可」となっているため時給が大幅に下がります。しかしCADや積算士の資格を持っていたり、業界経験者で特殊施設や算出する規模が大きい仕事になると時給も上がります。そのため派遣される建築会社の規模や任される仕事内容を確認してから応募しましょう。
積算補助であれば月5~10時間と残業はほぼなく、メインになると月20時間以上のところが多いです。
積算の仕事に就くために必要なスキル・資格
- 建築積算士資格
- 積算業務の経験
- PCの基本操作
- CADの使用経験
積算補助にあたる入力業務がメインとなる仕事であれば、PCの基本操作または専用ソフトの使用方法を覚えてしまえばできてしまいますが、基本的には積算業務の経験が必須となります。また会社によってはCADを使った簡単な図面作成スキルが求められます。
建築積算士を取得しておくと1~2年の経験者と同等に評価されることがあります。しかしほとんどのところが資格より経験を求めています。資格は時給UPやステップアップのための材料であり、未経験者の段階で取得してもあまり意味がありません。
派遣の積算スタッフとして働く注意点
- 経験が必須
- 専門性が高い
- 分野が細かい
- 残業が多い
積算業務は仕事の幅が多岐に渡り分野も細かく分かれています。そのため経験者でも分野や扱う図面の種類が異なると、未経験者と扱いはほぼ同じです。そのため派遣先・求人数が限られてしまい、更新が途絶えたときに仕事が見つからず待機期間が生まれてしまうことがあります。
また業務上、高時給を狙うと残業を伴います。逆に残業の少ない仕事を選ぶと長い期間働くことが難しくなります。スキルアップのための向上心と勉強していく姿勢が求められることを覚えておきましょう。
大手派遣会社または特化型派遣会社に登録
積算業務自体が専門性が高く扱っている派遣会社も少ないため企業規模の大きい派遣会社か、それを専門に扱っている派遣会社に登録しましょう。他の仕事とは違い専門性が高いだけでなく分野も広いため、自分のやりたい仕事を中小派遣会社では扱っていない可能性が高いです。
大手建築会社との取引実績でいえば、大手派遣会社のほうが多いため、高時給を狙うこともできます。