秘書技能検定は秘書になるための必須資格
秘書技能検定は公益財団法人実務技能検定協会が実施している公的資格です。男女問わず人気があり、毎年の受験者数は5万人以上。受験者の約6割が大学生や高校生など卒業後に就職する方で、会社員や資格学校に通う方は約2割程度。会社員の場合、実践を通じてビジネスマナーを学ぶことができるため受けている方が少ない状況です。
しかし実態以上に認知度が高いため、秘書を目指している方や転職を考えている方にはとっては、ビジネスマナーの知識があることを公的にアピールできる最良の資格となっています。
秘書技能検定の実施概要
3級 | 2級 | 準1級 | 1級 | |
受験料 | 2,600円 | 3,800円 | 4,900円 | 6,100円 |
合格基準 | 筆記試験・実技試験共に正解率60%以上 | |||
合格率 | 60~63% | 50~55% | 30~35% | 28~33% |
実施 | 年2~3回 | |||
試験時間 | 120分 | 130分 | 140分 | 150分 |
出題形式 | 選択問題・記述問題 | 記述問題 | ||
出題内容 | 理論:秘書に必要とされる資質・職務知識・一般知識 実技:マナー・接待・技能 |
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合格発表 | 試験日から3~4週間後に普通郵便で通知されます。 |
※準1級と1級は筆記試験に合格した方のみ二次試験(面接)が別日に行われます。
秘書技能検定が活かせる派遣の仕事
職種 | 必要な級(目安) | 採用難易度 |
一般事務 | 3~2級 | ★☆☆ |
営業事務 | 3~2級 | ★☆☆ |
新規開拓 | 3~2級 | ★☆☆ |
アパレル | 3級 | ★☆☆ |
受付 | 2級以上 | ★★☆ |
秘書 | 準1級以上 | ★★★ |
事務系・営業系の選考で有利になる
一般事務や営業事務では来客対応時に、お茶の出し方や座席順など細かい気遣いが必要となります。こうした知識は新人研修で学ぶこともありますが、基本となる3級を取得しておくことでどの選考でも有利になります。「派遣社員」なので、自社で「教育」をするという発想がなく、最初から経験や知識を持っている方が選考では好まれます。
大手企業の秘書なら準1級以上は必要
秘書は会社の規模によって求められる級が異なります。中小企業であれば、2級でも応募資格として認められることもありますが、大手企業では準1級以上を求められます。役員以上の秘書となれば、必須資格となります。
グループ秘書といった秘書業務を分担しているところもありますが、この場合でも2級以上は必要です。
秘書技能検定が活かせる仕事は豊富
秘書技能検定は人柄を磨く上で必要な資格として、職種に関わらず多くの方が取得しようと勉強しています。言葉遣い・話し方・立ち振る舞いなど、特にお客様と対峙する仕事に就く場合は必要です。
基本となる3級や2級の内容は人柄の要素について勉強する内容となっています。ただ知識だけを詰め込めば良いというわけではなく、面接を通じてその人の表情や声質までも評価されるようになっています。
筆記試験のみで合否が決まるテストとは違い、より実践的になっているのが秘書技能検定です。1級まで取得するような方だと、知識面はもちろん人間性まで評価される資格となります。