TOEICの取得方法
TOEICは受験料だけ払えば誰でも受けられるテストです。合否などはなく、受けた方全員にスコアが公式認定証として発送されます。スコアが低過ぎると履歴書に書いてもプラスにならないこともあります。
民間資格の中でも人気が高く、外資系や貿易関連の企業では必要となる資格です。また英文・国際関係の学部や学科の大学事務でも求められます。
またスキルシート(派遣社員の履歴書)に記入するTOEICのスコアは、派遣先によっては「〇年以内のスコアのみ有効」とルールを定めているところもあり、過去に高スコアを取ったからといってアピールできるものではありません。
TOEICの実施概要
受験料 | 5,725円 |
実施 | 年10回 |
出題形式 | 択一式マークシート |
出題内容 | ・リーディング45分(100問) 写真問題 応答問題 会話問題 説明問題 ・リスニング75分(100問) 短文穴埋め問題 長文穴埋め問題 会話問題 |
スコア発表 | 試験日から30日以内に公式認定証が発送 |
スコア発表はTOEICのHPに登録しておくと、公式認定証発送予定日より1週間早く確認できます。
TOEICのスコアについて
スコア | レベル(目安) |
900~ | 通訳・翻訳 |
800~900 | ビジネスに通用する |
600~800 | 日常会話まで可能 |
400~600 | 読み書き程度 |
英語力を活かした仕事をするなら、最低600点以上が必要です。900点を越えていれば通訳・翻訳が可能なレベルまで達しているという判断がされます。ただ、採用側としてはスコア以上に海外留学やコミュニケーションの実用経験を重視したいと考えています。
TOEICが活かせる派遣の仕事
職種 | TOEICの必要スコア | 難易度 |
英文事務 | 600点以上 | ★☆☆ |
貿易事務 | 700点以上 | ★☆☆ |
受付(外資系) | 700点以上 | ★★☆ |
秘書 | 800点以上 | ★★★ |
翻訳・通訳 | 900点以上 | ★★★ |
未経験なら英文事務がおすすめ
求人が多く未経験でも採用される可能性が高いのが英文事務のお仕事です。仕事内容は英語を使うだけで一般事務とそこまで差はありません。簡単な日常会話ができれば問題なく、それでいて一般事務より時給が200円以上高いため、TOEIC取得者から人気があります。
貿易事務はさらに時給が上がりますが、派遣先によっては通関士の資格も必要としていることがあり一つハードルが高くなります。
外資系の受付は高時給
受付は外資系企業になるだけで時給が跳ね上がります。受付なので電話応対や来客対応で頻繁に英語を使って会話することになります。そのため事務系より高いスコアを求められます。
ただ求人が少なく倍率も高いため難易度は上がります。受付ということもあり、人物採用という名の顔採用を行っている会社も見受けられます。
秘書でも英語が必要とされる
秘書の中でも個人秘書になると、語学力を求められることも少なくありません。外資系だけでなく、貿易関連や海外進出を考えている企業でも求められます。社長が全く英語を話せない方であれば、翻訳・通訳できる能力も必要です。
秘書の案件でも語学力があると高時給を狙えるチャンスが広がります。
語学力は派遣社員の大きな武器となる
インターネットが普及する中、事務に求められる基本的なPCスキルはあって当たり前の時代です。そのため大手派遣会社でも語学力を派遣社員に身に付けて貰うため、多くの英会話スクールと提携しています。
PCスキルの研修や講座だけに力を入れているところでは、派遣登録しても職種の広がりに限界があります。派遣社員として長く働いていくためにも、PCスキルだけでなく語学力にも注力した派遣会社に登録しておくことが大切です。