女性が工場で働くときの注意点
オフィス事務の人気がある中、工場で働く女性も多くなってきています。男性が工場で働く場合は、荷物を運んだり力仕事を任されることが多いですが、女性の場合はその場で黙々と行う仕事が中心です。
ただ膝・肩・腰など肉体的な負担や、単純作業なのでモチベーションを維持する精神的なものに苦労します。時給も900~1200円台と、案件としてはとても高いとは言えません。
また手作業が中心なのでネイルが禁止です。食品工場では香水やコロンも禁止。工場内における服装は制服が用意されていることがほとんどで、身なりに関する規定は他の業務よりも厳しいことを覚えておきましょう。
長年続けてもキャリアアップには不向き
工場の経験は、その職場でしか活かせません。工場でリーダーを任されている方を除くと、毎日同じ作業の繰り返しになることばかりです。そのためPCスキルや資格は必要ないものの、逆にそのスキルが落ちてしまいます。
梱包や包装、検品などと工場での仕事内容は求人に大まかな内容しか記載されていません。しかし工場毎にマニュアルや作業方法が異なり、似ている業務はあっても全く同じ仕事はありません。そのためどこの職場でも「未経験OK」となっていることが多い傾向があります。
女性が工場で働くメリット
工場で働く仕事の中でも、軽作業系や工場事務は女性からも人気が高いです。「未経験OK」「即日就業が可能」「選考が通りやすい」といったメリットの他にも工場ならではのメリットがあります。
短時間勤務の仕事が多い
一般企業の正社員のようにフルタイムではなく、パートタイムで時間を限定しているところが多いです。同じ作業を行うため、1人のフルタイム分の仕事量を2人で分割することが可能です。中でも「休憩なし5時間以内」「扶養内」といった仕事は軽作業系の仕事に多いです。そのため家庭と両立しやすく、工場の仕事は主婦層から人気があります。
残業が少ない
一般事務や営業事務だと、流動的で仕事量が変わりやすいため家庭との両立が難しいものの、軽作業系ではスケジュール通りに段組してあり、イレギュラーなことが起こりにくいため時間管理が行いやすいです。朝礼や準備体操を就業時間内に行っているところも多く、定刻通りに始業・終業することができます。
通勤の服装が自由なところが多い
オフィスワーク系のように、スーツやビジネスカジュアルといった服装を用意する必要がなく、余計な出費がなくなります。工場内ではオシャレできませんが、通勤の服装に関しては自由です。
必要なものは工場側で揃えてくれる
制服、安全靴、ヘルメット、作業手袋などの必要なものは全て工場側で用意してくれます。給料から天引きになることもなく、必要経費として工場側で負担してくれます。ただ準備に時間がかかるときもあり、即日就業したいときは自分のものが届くまで、レンタルすることもあります。
同じ職場に派遣社員が多い
オフィスワーク系の仕事では、同じ職場での募集が1~2人に対して工場での仕事は10~20人と大量募集しています。そのため同じ職場に派遣社員で働く方が多く、孤立することはほぼありません。中にはその派遣会社独占の案件もあります。
男性より女性のほうが工場からの需要が高い
細かい作業や単純作業は丁寧さや正確性、集中力など男性より女性の方が優れています。年齢制限はほぼないため、50代の方でも現役でバリバリ働いています。
確かに時給は低いですが、学歴・職歴に関係なく採用幅が広いので、初めて派遣社員を体験する方や主婦・女性にはおすすめの仕事です。