美容の専門家!エステサロンで働く方の仕事とは
エステサロンで働く職種には、エステティックやエステティシャン、セラピストなどといった施術スタッフがあります。また施術に限らず、受付業務を派遣社員にお願いしているところもあります。大手派遣会社でも扱っているところは少ないのですが、業界からの需要は高くエステ専門の派遣会社も存在します。
派遣先は都内が多く、経験者であっても一度研修を行い、そのサロンのルールや施術方法をマニュアルに沿って習うことから始まります。
時給や残業の実態
施術に関わらない受付の場合は時給1,100~1,300円が相場。エステサロンは自費診療なので医療事務のようにレセプトの計算がありません。そのため時給は医療事務より安く設定されています。
施術スタッフだと時給1,300~1,800円となります。中でも脱毛エステやボディケア経験者だと高時給が狙えます。受付は閉店時間があるため遅くまで残ることはありませんが、時間通りピッタリに帰ることは難しく、30分ほどの事務作業で残ることがあります。施術スタッフだと残って勉強することもあり、残業は受付業務の方よりあります。
エステサロンの受付に求められるスキル
- 会計・簿記知識
- PCスキル
- ビジネスマナー
- 美容に関する知識
受付の主な仕事は会計業務・施術内容に対する金銭授受といった基本的なもの。また問診表に記入した内容を決まったフォーマットに打ち込む作業もあるため、PCスキルは必須となります。美容に関する知識を求められるところも多いですが、長く働く(更新してもらう)場合は後に勉強することになります。そのため全く美容に興味がない方が挑戦することは難しいです。
施術スタッフに求められるスキル
- 実務経験
- 施術のテクニック
- 人体の構造に関する知識
- 化粧品の知識
- 美容機器の扱い方
エステサロンによって求める経験が異なります。また施術を行うお客様の悩み、体質、年齢などでも方法が違います。知識以上に経験を問われることが多いです。また美容機器を扱うところではその使い方を学び直すことになります。
エステサロンで働く際の注意点
- 連休が取りづらい
- 終業時間が遅い
- 時給が上がりにくい
- 都内以外の求人が少ない
固定で休日を設けているところもありますが、ほとんどが年中無休で営業しているところばかりです。そのため平日のシフト制で休みを取ることになります。始業時間が11時からのところが多く、一般企業が終業する時間(お客様の終業時間)に合わせて21時以降まで仕事があります。そのため周りの方と休みや仕事終わりの時間が被りづらく、辞めてしまう方も多いようです。
求人自体は多いものの、施術を行う方に関しては「タイ古式マッサージ経験者」や「インドエステ経験者」など狭い範囲で募集しているところもあります。経験を積むことは大切ですが、場所によっては最初から学び直す可能性も出てくるため、時給が上がりにくいです。
エステサロンで磨かれるスキル
- 美容に関する知識
- 化粧品の知識
- 美容機器の知識
- ビジネスマナー
エステサロンで受付を行っている方であれば、PCスキルやビジネスマナーが身に付いているためそのままの経験で、一般事務や営業事務などの仕事に就いている方がいます。業界未経験としての扱いにはなるものの、時給アップを望める確率は一般企業のほうが高いです。
施術スタッフは、美容や施術に関する知識で化粧品業界(資生堂、花王、ポーラなど)にステップアップするのがおすすめです。実際にお客様と対面して美容に関する悩みを聞いているため、その経験が活かされます。業界未経験でも大手企業に採用されれば、スタッフとして働いているときより高時給を狙える可能性もあります。
エステサロンは全国に1万店舗以上もあり業界内のライバルが多いです(公益財団法人日本エステティック研究財団)。また売り上げの大半は大手サロン店が占めています。そのため施術スタッフでも時給を上げることは難しく、小さい個人経営の店舗では貰える上限が決まってしまいます。もし高時給を狙うなら、経験を積み大手サロン店に絞ったほうが良いでしょう。