不動産会社での一般事務の派遣の実態
不動産業界は古臭い男社会です。
オフィス、事務所内でも女性の数は非常に少なく、比較的「男性慣れしている方」が求められます。そうした環境のほうが派遣として気が楽だという方も多いでしょうから、意外と事務現場としてはおすすめです。個人的な感想としても、派遣社員からの愚痴が少ないと感じます。女性の営業社員がいても、非常に男勝りで気が強い方が多い傾向にあります。
ただ言い換えれば、頼れる存在がいない(または少ない)ことも多く、引き継ぎを受ける事務の先輩から嫌われたりウマが合わないと職場に居づらくなってしまいます。
また多少の下ネタも軽く受け流せる柔軟性が必要です。
不動産会社での一般事務の仕事内容
不動産業界は、開発・仲介・管理・賃貸・住宅(ハウスメーカー)と細分化されていますが、事務であれば他の派遣案件と基本的には同じです。業界問わず「事務経験」があれば採用も難しくありません。不動産特有の用語については、法律や慣習も多く最初は慣れないかもしれませんが、それは他の仕事においても同様で時間が解決してくれます。
業界的な特性でいうと、契約書類が非常に多く「紙」をたくさん扱う業界です。事務スタッフにはファイリングや、データ入力(Word・Excel)に関する知識が求められます。
不動産事務アシスタント(賃貸)の一例
【業務内容】
・WEBの物件情報チェック、修正
・支払データの取りまとめ
・契約書類チェック
・電話対応・給茶など
不動産事務アシスタント(ビル)の一例
【業務内容】
・社内書類の作成
・来客、電話応対
・賃貸物件関連の入力修正やファイリング
・変更書類発送
不動産事務アシスタント(管理)の一例
【業務内容】
・管理費などの請求に関するデータ入力、請求書作成
・各種情報の変更入力
・請求に関する仕訳入力の補助
・ファイリング、電話対応、その他サポート業務全般
※マンション管理業界においては、事務であっても簿記・会計の知識が求められます。
時給や残業、休日の実態
時給
都内であれば1,000~1,700円。幅はありますが、「時給が低い業界」では決してありません。大手不動産会社に派遣されれば1500円以上の時給を得ることも難しくありません。
残業
不動産は残業が多い業界として知られていますが、事務スタッフが残業しているイメージは少ないでしょう。逆に、不動産事務で「残業あり」が基本となっている職場は、慢性的な人手不足が起こっている可能性があります。
休日
住宅販売や仲介など実店舗ですと、基本的に「水曜日」が休みになります。水曜日を含めた他の営業日を自由に休日設定し、週休二日としているところが多いです。不動産業界が水曜日を休みにしている理由は「契約が水に流れないように」という験を担いでるためです。
しかし、開発(デベロッパー)や本社オフィス勤務の場合、土日休みが基本です。
不動産会社での一般事務に宅建士の資格は必要?
派遣社員に求められる不動産事務の範囲で、宅建士の資格は不要です。
宅建士の資格を取得していることを理由に昇給させてくれる派遣先も中にはありますが、そこを目指す必要もないでしょう。宅建士の資格は、重要事項等の説明に必要な資格で、それが無ければ不動産業界で働いてはいけないわけではありません。ただ実生活に直結した非常に有用な資格であることは間違いありません。不動産業界に限らず金融業界でも役立ちます(担保としての不動産の差し押さえが絡んでくるため)。
もし「宅建士を取りたい」と考えているならば、資格取得の効率と、将来設計を考えた上で決断しましょう。
不動産会社における一般事務のやりがい
不動産事務は特段、大変なこと、難しいことというものは少なく、重要なのは「人間関係」と言えそうです。やはり男性社会で働くことになり、またお客様は人生で重要な買い物、または生活に密着した支払いになるため責任はどのラインにおいても「大きい」という意識で働くべきです。