酒井先生、旅行会社の派遣案件ってありますか?みなみ、旅行が好きなので、色々自分のためにもなるかな~って思うんですけど。
旅行代理店で行う「旅行事務」という案件があります。人気の案件ですが一般事務と時給が変わらず、一般事務以上に忙しいため、派遣の魅力を感じることができません。紹介予定派遣で正社員を目指す方には魅力ですが、ワークライフバランスの充実を目的としている方にとってはデメリットが多いかもしれません。旅行業務は法律やトレンドなども同時に勉強していかなくてはならないので就業後に覚えることがたくさんあります。
旅行事務派遣はどんなことをするの?
旅行事務の派遣は女性に人気の職種です。しかし、一般事務とは異なり専門的に覚えることが多いため、常に勉強していく姿勢が求められます。「旅行が好き」という人にはピッタリな仕事なので仕事内容を理解して就業意欲を高めて頂ければと思います。
旅行事務の仕事内容
- 電話・メール対応でのお客様対応
パンフレットやインターネットサイトを見て興味を持って問い合わせしてきた人の対応を行います。旅行プランの料金案内や観光ルートなどを解説します。問い合わせに対してのチケットの手配などもあります。 - 予約確認
飛行機や新幹線、観光バスなどの予約状況を確認します。インターネットからの応募もあるため、随時情報が更新されます。 - 来客対応
受付を設けているところが多く、訪問してくるお客様の対応も行います。 - 見積もり作成・提出
お客様のご希望のプランに合わせて、乗り物の座席確保と同時にホテル・旅館・レストランの確保も同時に行います。その後費用の見積もりを出して期日までに旅行代金を支払って頂くように手続きを行います。 - 顧客情報登録・管理
旅行会社では、その場で無料登録を行ってもらうことがあります。手続き後のチケットの送付先やその後の案内などをお送りするためです。シートに記入して頂いた内容を専用の端末に入力して管理します。 - レジでの代金授受
カウンター内にレジも設置されており、その場での代金の授受もあります。現金やクレジットカードでの支払いを行っています。 - クレーム対応
旅行中の手違いや、希望プランの席がなかった場合でのお客様からのクレームにも対応します。
時給や残業について
時給は1300~1500円と一般事務とあまり変わりません。むしろ業務に照らし合わせると一般事務より割安感が否めません。
専門知識を覚えなければならず業務自体も楽ではありません。残業は受付カウンターが閉まった後の雑務があるため月15~20時間ほど覚悟しておきましょう。サービス業のため週休2日制のシフト勤務になっていることが多いです。案件によっては「土日祝日休み」といった案件もありますが、土日勤務可能な方が喜ばれます。
旅行事務に求められるスキル
- 旅行の知識
国内・海外問わず、旅行に関係する知識が必要です。バス・飛行機など乗り物全般の料金状況や時期による旅行プランの価格変動、各地の観光名所や世界遺産などを覚えます。 - パソコンスキル
旅行会社ではPCスキルが必須です。旅行プランに関わる予約や手配は全てパソコンを使って行います。ワード・エクセルの基本知識、旅行プランのチラシなども作成する時には、パワーポイントスキルも求められます。 - 旅行会社での経験
あれば尚可として、経験が問われることもあります。同業他社の経験はすぐに活かせるものです。 - 事務経験
業界未経験であっても、事務経験でそういったチケットの手配などを行っていたこともプラスポイントになります。 - 資格
旅行業務取扱管理者・旅程管理主任者、世界遺産検定といった資格は時給アップ項目になります。
旅行事務に求められる人物像
- 丁寧な対応ができる方
旅行事務はお客様と接っし合う職場のため丁寧な言葉づかいが求められます。 - 旅行が好きな人
旅行が好きで、プランを組んだり、一緒になって考えることが好きな人は仕事に向いています。 - 臨機応変な対応
旅行プランでは、乗り物~ホテルと手配するものが多いです。料金プランに合わせながらベストな方法をその都度考えれることが大切です。
旅行事務で自分の実体験を活用
旅行事務はお客様に伝わりやすい情報が実体験によるものです。パンフレットにも載っていない情報はお客様から支持を受ける理由にもなります。「またこの受付の人が良い」と思われるようなことがあればリピーターとして来社されます。パソコン上で簡単に旅行のプランが組める時代ですが、それでもなお旅行代理店が存続し続ける理由はこうした人達のお陰です。
事務でもやりがいを感じられる瞬間はそういったお客様の対応から生まれます。趣味を仕事にすることで、自分から学ぼうと努力する人が多いです。