派遣のスーパーバイザーの仕事の実態
販売店やコールセンターでは「スーパーバイザー(SV)」と言われる仕事があります。派遣の中でもランクが一つ上がる役職のようなものです。モノを売る世界では多くのスーパーバイザーが活躍しています。業界の経験者であることが必須ですが、現場の研修や管理などを任されるため、派遣の中でも高時給の狙える案件となってきます。
スーパーバイザーの仕事内容
- 人材の管理
コールセンターであればオペレーター、販売店であれば店員や販売スタッフのマネジメントを行います。会社の売上アップを目指し新人や派遣社員の管理を行います。現場では派遣社員が派遣社員を管理することになります。 - 業務に関する相談
予算やノルマを設定したり、目標達成のためスケジュールを組みます。厳しい会社では、スーパーバイザーひとり一人に対し1日の目標が与えられ、それをこなすことも求められます。 - 必要マニュアルの作成
業務を遂行するうえで未経験の方や新人の方が見てわかるように必要なマニュアルを作成します。話し方・声のトーン・質問マニュアル・トークスクリプトなどを作成します。 - 業務報告
新人や派遣社員の仕事評価についてまとめて上司に報告します。
時給や残業は?
時給は業種によって幅がありますが、1500円~3000円以上の時給が望めます。また直接雇用を前提として考えている案件も多いため、将来を見越してスーパーバイザーを目指すのが良いでしょう。
就業後は残って1日の報告内容をまとめたり、明日以降のスケジュールを組んだりと、残業を強いられるケースが多いです。スーパーバイザーの残業は平均10~30時間程度になります。稼ぎたい方にとっては美味しい案件ですが、ワークライフバランスを考えている方にとっては予定外の残業を求められることがあります。
スーパーバイザーに求められるスキル
- 成功してきた経験
コールセンターでは「こうやったら上手くできた」という経験を多く積んできた人がスーパーバイザーとして多いです。苦労してきたことももちろんですが、成功体験ほど新人の見本になるものはありません。 - マネジメント経験
「管理・監督」の業務と、いわゆる派遣社員が任される「作業」はまるで異なります。前職などで役職を持って働いていた経験があると採用において有利になります。 - パソコンスキル
ワードやエクセル、パワーポイントなどの最低限のPCスキルを身につけておきましょう。
責任・やりがいを感じることができる仕事
あなたが派遣として働くモチベーションは何でしょうか?資格や経験を積んで時給UPを目指す方もいれば、スーパーバイザーのように責任や役職を得ることがモチベーションになっている方もいるでしょう。
「派遣はやりがいや責任を感じることができない」と言われますが、そんなことはありません。スーパーバイザーとして活躍している人のほとんどは、当初時給1000円から始まり3年ほどで倍になってバリバリ働いています。会社員が3年働いて給料が倍になるということはまずあり得ませんが、派遣ではよくある話です。
会社員の場合は、ただ役職だけ与えて給与が全く変わらないケースが多いですが、派遣においてはそんなことはありません。派遣の醍醐味である「ワークライフバランス」は必ずしも守られるわけではありませんが、役職に見合った給与が与えられます。