化粧品とか販売店の陳列を考える仕事ってなんか楽しそう。POPとか作ったり、まさにお店の顔って感じだなぁ。
それは「ラウンダー営業」という仕事ですね。内容としてはルートセールス営業に似ていますが、メインとなる顧客が量販店などの店舗になります。一昔前まではルートセールス営業と同義で使われていました。
ラウンダー営業は巡回・補充・チェック
販売店に直接足を運び、商品の売れ筋や陳列のされ方をチェックして改善や提案をしていきます。店員との情報交換を通じて消費者の生の声を聞くことも情報収集して必要です。
ラウンダー営業の仕事内容
- 店舗巡回
取り扱ってもらっている販売店に向かい、陳列のされ方や売れ筋のチェックを行っていきます。店舗によって異なってくるため、「ここで売れているのに、あそこでは売れていない」など店舗毎に問題は変わってきます。 - 欠品補充
売れている商品の補充などに対応することも仕事になります。在庫管理をしていくことで、需要に対しての供給がバランス良く回っているかの確認作業でもあります。 - 消費者の声をまとめる
店員との情報共有により得た情報をまとめて、企画開発の人に情報として流すこともあります。商品の改善や新商品の開発材料の調達でもあります。 - 販売促進提案
取引販売店としても会社としても販売促進されることを重視しています。もちろん、自社製品を陳列として良い場所に置きたいと思いますが、たくさんの競合他社との兼ね合いもある販売店との交渉が大事になります。 - 自社商品と他社製品の知識の勉強
他社商品を多く取り扱っている販売店では、差別化を図り消費者からニーズを増やす必要があります。「この商品だからこそ」といった文言は強いです。そういった文言を見つけるためには自社製品以上に他社製品の知識を勉強します。
時給や残業は?
全くの未経験であれば、研修も含めて時給1300円~で働ける仕事です。経験者になると時給1700円以上にもなり安定して収入を得ることができます。残業は月平均20時間ほどで1日の訪問件数や店舗巡回のスピードによって異なります。ノルマはあまりありませんが、訪問を怠っているといつまでも経っても数字は伸びてきません。
ラウンダー営業に求めるスキル
- 発想力
販売店としては、多くの取引先から良く思われたいと考えています。しかし、会社としては販売店に自社製品のみを良く思われたいものです。それゆえに、他社が考えようのない発想で販売店の心を掴む力が必要です。 - 営業スキル
ビジネスマナーと同時に販売店の気持ちを考えたうえでの提案になります。どちらもWIN&WINなる関係は営業スキルがなくてはできません。 - コミュニケーション能力
店舗巡回することがメインとなるため、店舗ごとに会う年代や性別が変わってきます。信頼関係築いたうえでの巡回や提案ができるため、コミュニケーションのとれない人の話を販売店も聞き入れてはくれません。
ラウンダー営業に求める人物像
- 最近では女性が増えてきている
営業と聞くと男性のイメージが強いですが、ラウンダー営業では女性が活躍しているように思います。女性目線で立てることが強みです。昼間の販売店に多い客層は専業主婦といった女性が多いため同じ目線である女性営業マンは企業としても欲しています。 - 固執した考えのない人
販売店に提案するうえで、たくさんの考えを持った上で提案します。これといった固定概念を持たずに様々な視点で物事を考えられることが必要になります。 - 遊び心のある人
興味をそそる考えは挑戦的で遊び心のある発想から始まることもあります。競合他社の多い販売店で「目を引く」発想は他が考えないようなことです。 - 考えることを楽しいと思える人
陳列の仕方やPOPの感じなどを考えることを苦と思ってしまうことです。消費者のことを常に考えて「どうやったら買いたくなるか?」を毎日のように考えることが仕事になります。
ラウンダー営業は会社の顔となって働く
「来社するお客様」に対する会社の顔が受付なら、「お客様へ訪問する」会社の顔はラウンダー営業である。新規のように「上手くいかなかったら次の新規顧客へ」とはならず、一度でも関係がなくなると次がないようにプレッシャーを感じながら行う仕事です。営業という仕事に楽はありませんが、どの仕事にもやりがいを感じながらできるため派遣であっても高収入と高待遇が見込める仕事です。