アルバイトは学生やフリーター、パートは主婦
直接雇用されている点で同じ意味を持つのが「契約社員」です。しかし契約社員の場合は契約書で定められた就業期間や就業時間があります。そのためシフトで自由に入ることができるパートやアルバイトとは異なります。
アルバイトの場合、期間に定めがなく辞めるタイミングも自分次第です。就業先の方からも「アルバイトの方はいつ辞めるかわからない」又は「大学を卒業したら辞める」ことが分かっているため、任せる仕事に関して制限しているところばかりです。
パートの場合、シフトを自由に入れられる点ではアルバイトと同じですが、長期就業を視野に入れている案件が多いため、学生やフリーターではなく主婦層を求めています。また長く就業してくれることを視野に入れているため、任せる仕事を制限していないところもあります。
パートやアルバイトでも社会保険の対象者になる
平成28年10月から厚生年金・健康保険の加入対象が広がりました。
平成28年10月から、週30時間以上働く方に加え、従業員501人以上の会社で週20時間以上働く方などにも厚生年金保険・健康保険(社会保険)の加入対象が広がりました。さらに、平成29年4月からは、従業員500人以下の会社で働く方も、労使で合意すれば社会保険に加入できるようになり、より多くの方が、これまでより厚い保障を受けることができます。
参考元:厚生労働省
これにより、短時間で働いていたパートやアルバイトの方でも対象者になりました。しかし例外もあります。
- 年金や医療保険の保険料を給与から天引きされている
- 学生
- 雇用期間が1年未満
- 75歳以上
- 就業先の従業員数が500人以下
このどれかに当てはまる場合は加入する必要はありません。
福利厚生を充実させたいならパートの派遣社員がおすすめ
企業の人材不足が加速するため、最近では派遣社員でもパートタイム(短時間)で働ける案件が増えてきました。派遣社員はフルタイムが基本だと思われていましたが、主婦層をピンポイントに狙ったパートタイムの派遣が注目されています。
- 週2~3日の就業
- 1日の労働時間が3~4時間
- 扶養内
上記のものを「パート派遣」と言い、ワークライフバランスが取りやすく家庭との両立がしやすいため、主婦層から人気が集まってきたのです。パート派遣はアルバイトに近い感覚で働けるため、勤務日については自由に設定できます。
パートでも有給休暇が取得できる
パートタイムで働いている方でも、派遣社員であれば有給休暇を取得することができます。アルバイトでも取得することができますが、手続きが面倒だったり、知らせないことで人件費を節約できるためそれを曖昧にするところが多いです。
しかし派遣の場合は契約書に就業時間や労働日数を明記しているため、派遣開始から6ヶ月後に有給休暇が確実に付与されます。
大手派遣会社なら受けられるサービスも充実
大手派遣会社では福利厚生の対象者は就業者のみならず、登録しているだけでも対象となることがあります。中でもPCスキルの研修や提携スクールでの受講は派遣されていなくても、登録しているだけで対象者となることがほとんどです。
パートで働いている方の多い職種
職種 | 時給 | 採用難易度 |
軽作業員 | 900~1,300円 | ★☆☆ |
テレフォンオペレーター | 1,300~1,500円 | ★☆☆ |
一般事務 | 1,200~1,400円 | ★★☆ |
販売・接客 | 1,000~1,500円 | ★★☆ |
経理 | 1,300~1,600円 | ★★☆ |
広報 | 1,500~2,000円 | ★★★ |
社会人未経験の方で高時給を狙うならテレフォンオペレーターがおすすめです。フルタイムで働いている方だと「毎日のノルマが大変」「長時間電話するのに疲れた」と悪い口コミが多いですが、パートタイムであればむしろ「短時間で高時給が狙える」と派遣社員から好評です。また採用倍率が低く、人物重視で採用されます。
一般事務は求めるスキルが低いものの、パートの求人は人気が高く採用倍率が上がってしまいます。
パートの派遣社員はこれから増える
企業の人材不足が加速していて、平成29年1月の有効求人倍率は1.43倍。1.0倍を切らない限り企業の人材不足は解消されないことを意味しています。これは派遣の求人にも影響が出ており、派遣社員の募集時給が年々上昇しています。
就職難と言われつつも求職者が仕事を選べる時代です。その打開策の1つがパートタイムでの派遣です。フルタイムの派遣社員が人材不足になっているなら、パートタイム2人で正社員1人分となればと策を講じている企業が多くなっています。
特にアルバイトより派遣の求人でこの動きが増えており、最近では主婦専用の求人を扱っている派遣会社もあります。