職業訓練校の経験は派遣先では通用しない
求職者の中に、職業に必要な知識や技能を身につけるために職業訓練校に通う方も多いです。しかし、職業訓練校に通っていたことを高く評価する派遣先はありません。派遣では実務経験を重視している企業が多くあるため、通っている間は社会人経験から離れてしまうブランクと思われることが多いです。
職業訓練校で学べる内容
訓練内容によって訓練期間などや授業料も異なります。事務スキルではPC基本操作がメインです。
- 授業内容
ワードによるビジネス文書の作成方法やエクセルによる表計算・グラフ作成、パワーポイントによるプレゼン資料の作成方法です。 - 訓練期間
1ヶ月~3ヶ月程度です。 - 訓練時間
1日5時間程度の授業を平日に毎日通います。 - 授業料
5,000~15,000円程。なお交通費に関しては自己負担です。
職業訓練校に関しては独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が中心となっています。その講師は授業毎に運営する企業が担当となります。
職業訓練校に行くと職業訓練受講給付金が支給される
ハロワークの指示により職業訓練校を受講する場合は条件を満たすと職業訓練受講給付金が支給されます。支給の条件については厚生労働省の定める条件を参考にしてください。
事務スキルは実務に限る
職業訓練校で学べることはたくさんありますが、事務スキルであれば実務に勝るものはありません。電話対応・事務処理・資料作成に限っては未経験の方でも最初は戸惑ってミスをすることもありますが慣れてきます。マニュアルが用意されている会社が多いので派遣社員であっても新入社員のように会社で研修を行ってくれます。
職業訓練校で学んだ経験を活かす職種
職業訓練校で学んだ知識の中でもCADオペレーターやwebデザイナーのように専門的な知識であれば、PCスキルより活かせられる可能性も高く、自分の求人の幅が広がります。一般事務やOAスキル事務の経験では学ばない知識です。
未経験の事務で給与を貰いながら経験を積むほうが良い
職業訓練校に通うことで、求職者は条件を満たすと10万円程度の職業訓練受講給付金が支給されます。「勉強しながらお金が貰える!」と良い印象を受ける人もいますが、派遣会社としてはオススメできません。通っている間のブランクは知識だけで埋めることができないからです。キャリアアップや就職するために職業訓練校に通うことを希望するのであれば、無料で社会復帰できる派遣社員で働く方が再就職に有利です。専門的な知識を学ぶために通うためなら問題はありませんが、あなたが「事務スキルを積みたい」と考えているなら派遣社員として働くことで職業訓練校以上の収入と経験が詰めます。