SPIの勉強方法
就職活動において、SPIに苦手意識を持っている学生や就活生が多い印象を受けます。大学時代には勉強することのない内容となっており、自分で問題集などを買って解く人も多いでしょう。
ここではSPIの勉強方法と、企業がどういった視点でSPIの採点を行っているのか解説します。
SPI試験を企業が設ける意味
- 応募の多い中からふるいをかける
企業としては少ない労力で有能な社員を採用しようとします。それは転職活動であっても同じことが言えます。その手段としてSPIは残酷ですが、簡易的にまず「一般教養が備わっている人材」を集めることができます。ただSPIでは満点をとったからといってもそれが加点されることは無いので、平均以上の点数を目指せばよいのです。 - 学歴との妥当性を調べる
高校からの内部進学で大学に上がったことにより、全く勉強しないで有名大学に所属している人もいます。そういった人を見極めるために、「大学在学中でも勉学に励んできていたか?」の確認としてSPIで判断します。 - 会社内での適正の部署への配属を決める
大手の会社では、SPIの結果で配属部署を決めることもあります。能力に合った職場で力を発揮してもらうためです。 - 会社の選考を受けるための準備確認
SPIは対策をしていれば、解ける問題ばかりです。会社としても就活のためにどれだけその人が準備をしてきかの確認としてもSPIを設けています。
SPIは勉強すればするだけ点数が伸びる試験構成になっています。従って、「頭の良さ」を図る試験ではなく、「努力することができるか」「勉強(学ぶ)することが苦ではないか」という視点で見ており、高い点数を取れば採用に有利に働くということでもありません。
SPIの出題内容
出題される問題は言語能力問題と非言語能力問題に分けられます。出題形式はどれも選択形式の問題となっています。
言語能力問題
- 同意語関係と反意語関係
熟語の同じ意味を持った言葉、その意味と反対の意味の熟語を選ぶ問題です。 - 文の並べ替え
一文毎にバラバラになっており、「〇〇…」の文の後にくる文を選びなさいなどの国語力・文章力を図る問題です。 - 空欄補充
空欄になっている部分に文章を補充して前後関係を整える問題です。
英語などの読解問題で語学力を問う会社もあります。主に、漢字の理解や日本語の正しい使い方を理解しているかの確認になります。
非言語能力問題
- 場合の数
中学生の時に習う、コンビネーション(C)を用いて解く問題です。「10人の中から2組の人を選ぶのは何通りありますか?」といった問題です。解き方を覚えていれば、問題の数字や聞かれている内容が少し異なるだけで解き方は同じです。 - 確率
くじ引き問題や状況に合わせた確率の問題です。「8本のくじ引きがあたりくじが3本ある場合、3連続で当たりくじを引く確率は?」といった状況を指定された確率の計算です。 - 集合
アンケート調査による問題が多く、「転職に関する100人にアンケートしたところ、60人の人が転職したいと答えて、また派遣登録している人が35人いました。転職したくて派遣登録をしている人が25人の場合、転職したくなく派遣登録もしていない人は何人いますか」といった問題です。こういった問題は表にして考えます。派遣登録した人 派遣登録していない人 合計 転職したい人 25 35 60人 転職したくない人 10人 A 40人 合計 35 100人(アンケート人数) 赤字の10人は上下の引き算で割り出して、Aに当たる答えは左右の引き算で割り出します。よって答え.30人となります。
- 損益算
商品の利益に関する問題です。「原価1000円の商品を利益が3割出るように定価をつけて売ったところ、売れないため定価を1割下げた値段は?」といった問題です。商社や物流会社で出題される可能性が高いです。 - 速度計算
乗り物の時速計算や距離に基づく問題です。「A地点とB地点では9㎞離れています。A地点から〇〇君が時速3kmで歩いてB地点に向かいます。B地点地点から✕✕くんが時速6kmでA地点に向かって歩いて行くと何時間後に二人はおちあいますか?」といった問題や、歩いている人を車で追いかける問題など様々です。
文章を理解して表や図で表現して解く問題がほとんどです。大学で習う専門的な知識ではなく、四則演算で解く問題が多いです。
SPIは派遣には関係ない
SPIの問題は何度も解いて慣れていくしかありません。効率の良い勉強方法は公式ややり方を覚えることです。時間制限もあるため、満点は狙わずに解ける問題から解いていくことが大切です。こういった問題は派遣先でも紹介予定派遣のように直接雇用前提の所では出る可能性があります。しかし、それでも確率としてはかなり低いでしょう。
もともと就業しているときの能力を見て判断することが多いことや一般的な事務スキルに直結した部分を採用基準として見る派遣先が多いため、実力重視の派遣においてSPIの知識を求める会社は極稀なのです。派遣であれば、普段ならSPIで高得点を取らないといけないような大手にも、筆記試験なしで派遣社員として働いて直接雇用に切り替わることもあります。「こういった筆記試験が苦手だけど、仕事は頑張れる」といった人には無理に転職活動をしないで派遣として働いてその力を発揮して自分に合った職場で働いてほしいと思っています。
仮に紹介予定派遣の選考で派遣先がSPIの試験を課してきた場合には、軽く勉強して臨む程度で構いません。そのために時間を削ってたくさん勉強したり、専門学校に通うなどということは現実的ではありません。
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