登録会から実際に就業(仕事開始)するまでの流れ
派遣登録から仕事開始まで、以下4段階のステップを踏むことになります。
- 登録会予約
- 登録会(派遣会社と面談)
- 顔合わせ・職場見学
- 双方合意
このうち「③」については必須ではなく、理論上は派遣先と派遣社員が顔を合わせなくても就業を開始することができます。また「今すぐにでも働きたい」という方には派遣会社の対応能力次第で最短1日で派遣・仕事開始させることもできます。お急ぎの方はその旨をまず派遣会社に連絡しましょう。
①登録会予約
応募者がインターネットや求人雑誌などを見て、「派遣社員として働きたい」と思い派遣会社に電話して登録会の予約をします。これが派遣社員として働くための第一歩です。派遣会社は予約状況を確認し予約会の日程を調整します。
「早く登録会に行きたい」と思っている人にオススメの方法が「電話」です。登録会の空き状況は時間が経つにつれて枠が埋まっていきます。しかし、朝の段階ではキャンセルも前日に対応しており、その日の空きがある可能性が高いのです。午前中に電話してその日の午後に登録会に参加することもできます。
②登録会(面談)
登録会では、主に登録シート記入・希望職種・スキルチェック・コーディネーターと面談といった大まかな流れになっています。所要時間としては1時間程度を予定しています。
登録会の詳しい説明や、スキルシートについてはこちらを参考下さい。
③顔合わせ・職場見学
登録者が希望すれば、職場見学(顔合わせ)として応募する派遣先に行き、一緒に働く方や具体的な仕事内容について確認できます。実際のところ、「職場見学」という名目で面接に近い選考を行う派遣先がほとんどですが、派遣法では、派遣先が派遣社員を「選考する」というのは禁止されており、派遣会社が選考した派遣スタッフを派遣先にお見せするというのが正しい流れになります。
職場見学は派遣スタッフが派遣先を確認するために行うもので、法律上必須の行程ではありません。
職場見学の流れや内容についてはこちらを参考にして下さい。
④双方の合意
職場見学後、派遣会社が登録者のスキルを客観的に判断し、その派遣先で働けるかどうかを判断します。派遣会社からお願いされても、登録者は派遣先で就業を希望しない場合は断ることができます。「双方の合意」の意味はこの、派遣会社と登録者との合意で就業できることを意味します。
ちなみに派遣会社はここで実態上「選考」を行うこととなりますが、派遣先に提出される情報は、個人情報や学歴・職歴などは公開されません。従って、就職活動における詮索するような露骨な「選考」は行われません。
しかし、紹介予定派遣は派遣先における「直接雇用を前提」としたものであるため、「選考」が行われます。無期雇用派遣ついても同様。
就業開始
双方合意の上で派遣先が決まると、就業開始時期を決めて派遣社員としての就業がスタートします。就業開始日までに契約書で就業内容(時給・仕事内容・休日・福利厚生・規則)を確認し、派遣会社と契約を結びます。初回は慣例上「1ヶ月契約」を結び、社会保険未加入にして働かせる派遣会社が多いです。
派遣会社としては、どんな優秀な人であっても即日に退職するリスクや派遣社員への負担も考えて初回1ヶ月の契約を結び、社会保険未加入にさせて働かせます。これはあなたにとっても、仕事が自分に合わなかったとき社会保険料を無駄に請求されないようにするリスクヘッジになるため双方にメリットがある行為です。
最短1日で働く方法とは
私が派遣会社に勤めていた頃、最短1日で派遣スタッフを就業させたことが何度かあります。
就業開始まで必要なことをその日に全て行いました。これはタイミングと、就業を希望する方の熱量にもよりますが、「登録会予約」を午前中の早い時間に受けてお昼までに「登録会」にお越し頂き、登録者の希望する派遣先にお昼の間に電話をして「職場見学」を午後に組みました。そして、登録者と一緒に午後から同行して職場見学に行きました。職場見学終了後に双方合意の上で翌日から就業が決まり、会社に戻って契約書を作成して翌日の出勤時間に同行して「就業開始」しました。
かなりのハイペースでしたが、工場や一般企業への派遣の場合は派遣先の担当者との折り合いがつけばこのようにスピーディーに就業開始までいけます。必須の行程ではない職場見学を組み入れても1日で済んでしまうことがこのようにあります。就業まで色々なことが面倒に思っている方もいらっしゃいますが、アルバイト感覚で気軽に登録会の予約をして頂ければと思っています。