「派遣社員になる」と決めたとき、それは誰でも不安です。
- 派遣社員になって将来は大丈夫？
- 正社員になることはできるの？
- イジメられることはない？
- 時給は？生活できるの？
- 希望通りに働くことができる？
- すぐに仕事を覚えられる？
などなど…その実態を正直に説明すると、派遣社員として働き始めて全くその不安が無いということはありません。必ず格差を感じるシーンは訪れますし、派遣先によっては不当な扱いを受け、派遣切りにあう可能性もあります。
しかしそれは人口減少や有効求人倍率の上昇、無期雇用派遣推進の派遣会社の背景からその数は「派遣切り」がピークだった2000年代と比較し大幅に減少中。
ここでは、今これから派遣社員になろうと決意するあなたが不安に感じるポイントを紹介していきます。当サイト「派遣ガールズ」が派遣社員として就労経験のある方1000人にアンケートを行いました。
あなたが派遣社員を始めた年齢は？
派遣社員の生活をスタートした年齢で最も多いのは20代。特に新卒の年齢にあたる22～23歳（17％）、また第二新卒にあたる24歳～26歳（30％）だけで50％の割合を占めています。
また子育てが落ち着いた30代以降の数値も16％と、一定数が派遣社員として第二の生活をスタートさせています。
「35歳定年説」が派遣では都市伝説のように言われていますが、今では有効求人倍率が上昇し30代・40代以降でも仕事が溢れています。
あなたが派遣社員を辞めた年齢は？
派遣社員を辞めた年齢で最も多いのは20代後半～30代。ピンポイントで言うと30歳になる前の「29歳」が11％と最も多い数値になりました。30歳を手前に結婚し派遣社員を「卒業」する方、30歳以降に正社員として定職に就く方がこのデータからわかります。
逆にその機会を逃すと、40代～50代まで派遣社員を続けていくことになります。
通算の就業期間では「1年未満」が32％で最多。「半年以内」まで絞ってみても19％と高い数値になっています。68％もの方が1年以上派遣社員として働き続け、5年以上働き続けている方は全体の23％。
「長く働き続けられる」と見ることもできますし、正社員を目指している方は1～2年をタイムリミットととし決断すべきでしょう。
派遣会社の登録から実際に派遣されるまでの期間
派遣会社に登録してから実際に就業するまで平均的に1週間。しかし、大手の派遣会社は登録会への参加を（ほぼ）必須としているため、「即日」の就業は非常に難しいのが現実です。
即日～3日以内の就業は中小派遣会社に登録し、「職場見学」をスルーした場合に可能となります。
派遣社員は有給休暇を取れるの？
派遣社員の有給取得については非常に取りやすくなりました。基本的なことになりますが、派遣社員の有給は「派遣会社が」付与するため、大手派遣会社に登録すれば有給について心配する必要はありません。
特に大手派遣会社は派遣先の与信審査も行っています。そのため仮に「有給が取れない」場合、派遣会社に相談し派遣先の変更依頼を出すべきでしょう。
派遣社員になるメリットは？
派遣社員の最大のメリットは「責任が軽い」「自由に働くことができる」と回答した方が4割以上。次いで「時給が高い」ことを挙げる方が2割。
特に「自由度」については、
- パートタイムで働くことができる
- 職種を自由に選ぶことができる
- 派遣先を自由に選ぶことができる
- 嫌だったら更新のタイミングで辞めることができる
など、時給の高さも相まって主婦やワーキングマザーにとってパート・アルバイトよりも魅力に感じることも多いようです。
正社員との格差はあった？
「正社員との格差を感じた」「格差を感じたが想像通りだった」と回答した方が81％と、「格差」については少なからず感じることでしょう。
アルバイトと正社員の関係以上に、「派遣社員と正社員」の関係はなぜか格差を感じやすくなります。
「格差を感じなかった」と回答している方も、それは派遣先によるため、また何を「格差」と感じるか個人次第。「格差はあるもの」として派遣社員としての生活をスタートすべきです。
あなたが初めて登録した派遣会社は？
初めて登録した派遣会社はテンプスタッフが17％と最多。テンプスタッフは近年、パーソルグループとして日本最大規模の派遣会社に成長。2位のスタッフサービスは、「オー人事」などのCMで知名度はバツグン。3位のマンパワーは日本で初めてできた派遣会社。
以下は省略しますが、この主要7社はいわゆる「大手派遣会社」として日本の派遣業界を牽引してきました。中小や地元密着の派遣会社は割と「上級者向け」のため初心者にはおすすめしません。
派遣社員として働き始めるとき最も不安だったことは何ですか？
- 仕事を一つでも失敗すれば容赦なく首をきられ、すぐに退職しなければいけないと感じることが不安だった。
- 派遣切りが怖かった。もういらないといわれるのか、自分が望むスキルアップができているかなど、安定がないので不安でした。
- 全くの未経験だったので簡単に入って大丈夫なのかと思った。
- 正社員として働きたいという希望があったため、希望との葛藤とどう付き合うかが不安だった。
- 職場に必ずお局様みたいなのがいるので、そんな人がいないか不安ではあった。
- 社会人としての経験がなくていきなりちゃんと働き始めることができるのか。
- スキルが通用するかと会社内での人間関係や正社員との格差があったりするのかなど。
- 時給が高いので一般的なパートやアルバイトよりも高いスキルが求められるのではないか不安だった。
- 責任のある正社員と責任の少ない派遣社員との差があるのに正社員と同等の仕事に重圧を感じた。
- 派遣社員が多い職場だったので、人間関係が不安だった。
- 派遣先が派遣社員をどのように扱うか不安だった。派遣だからこき使われたり仕事がもらえないのではないかと思っていた。
- 派遣という立場がどのようなものかわからなかったので、会社の中に馴染めるかどうか不安だった。
- 正社員や直雇用の契約社員などとの人間関係がうまくいくかどうかが最も不安だった。
- 実際に仕事を始めるまで仕事内容をあまり具体的におしえてもらえなかった。契約延長あり、というのがどれくらい可能性があるのかもわからなかった。
- パワハラ、セクハラなど。人間関係が悪い職場だったら嫌だなと不安だった。
- この先も仕事があるか。派遣として働き始めたら正社員等になるのは難しいのではないか。
- 少し説明されただけで仕事をしなくてはいけないので怖かった。
- 3年以上就業した時のその後の処遇。またこの先派遣先を変えながらいつまで派遣社員を続けられるか分からないという見通しの悪さ。
- 入力作業は元々得意であったものの、ワード・エクセルの機能はパソコン教室で習った程度だったので自分のスキルが通用するかどうか不安だった。
- 職場になじめるかどうか、就業時間がほかの正社員と異なるため出社時がとても不安だった。
- 派遣社員だから、電話応対、PC操作等、なんでも出来ると思われるのではないかと思った。
- 正社員やパートは会社が雇用しているが、派遣社員は派遣会社が雇用しているので、よそ者扱いされるのではないか。
- 派遣先がどんな企業か顔合わせだけではわからないので、職場になじめるかが不安だった。
- いつ派遣期間が終わるのか、有給はあるのか、仕事内容は派遣に合っているのか。
- 職場での人間関係や仕事内容は派遣会社から聞いた通りなのかが不安だった。
- 自分でもできる仕事内容か、周りの人とうまくやっていけるかなどが心配でした。
- 派遣先での仕事を覚えられるか、自分の今までのスキルで通用するのか。
- 即戦力を求められるので、上長の要求に応えられるか不安だった。
- 派遣社員ということで同窓会や古い友だちに会うときに反応が不安だった。
- いきなり知らない場所に研修もなく放り込まれる働き方のため、どんな方々の中で働くのか、スキルはちゃんとあるのかなどが不安要素だった。
- 就業先での仕事をこなすことができるか、就業先での人間関係は円滑かなど。
- 即戦力として求められていたので、果たして期待通りに業務をこなせるかどうかが不安だった。
- 自分の実力以上の仕事を頼まれることがないかどうかが不安だった。
- 同じ仕事内容あるいは残業時間も明らかに派遣社員の方が多いのに、給料は半分くらいしか貰えないこと。それが目に見えてわかるので辛い。
- 引き継ぎがきちんとされるか、そこできちんと人間関係を築けるか不安だった。
- 派遣会社のホームページには良いことを記載されていても、実際に勤務してみるとひどい環境だということもあるということを聞いたことがあったため不安だった。
- 給料が上がっていくのか、いつ契約が切られてしまうのか。
- 派遣というと悪いイメージがあったので、派遣社員になるという事実に後ろめたさのようなものを感じていた。
- 派遣社員さんと呼ばれて、名前で呼ばれることはないのではないだろうかと思った。
- 正社員にならずダラダラ働き続けることになってしまうのではないかと思ったのが一番不安だった。
- 社会人としてステップアップしていける可能性のある職務内容かどうか。
- 社会人として未熟なのに、即戦力を求められどうしようと不安だった。
- 派遣社員というレッテルが貼られ不当な扱いを受けないかが不安だった。
- 誰かをリストラするとなったとき、真っ先に派遣社員がきられること。
- 派遣先の人からどのように思われるのか、また、初めての派遣先で相手先が思うように働けるかが心配だった。
