「辞めたい」と思ったときに相談する相手は派遣会社
「仕事がキツくて辞めたい」「残業が多くて辞めたい」と思ったら「派遣会社」に相談して下さい。職場の改善は派遣会社を通して行うことができます。仕事内容が聞いている内容と違うという事例も多いため、そういった状況が見つかれば派遣法違反になり、改善させることができます。派遣先は契約内容を守らなければならないため、少しでも思うことがあればすぐに報告して下さい。
例えば「辞めたい」理由が曖昧で派遣先に非がないときは「更新まで頑張りましょう」と声をかける時もありますが、意思が固ければ派遣会社がそれを拒否することはできません。しかし、報告なしのいわゆる「バックレ」だけはやめて下さい。派遣会社のブラックリストに乗ってしまい、今後派遣として働くことができなくなります。
「更新したくない」と思った時も派遣会社に相談
派遣会社は一人でも多くの派遣社員に働きやすい環境で長く就業して頂くことを考えています。「更新したくない」と思ったのであれば、無理に止めたりはしませんし、与えられた契約期間を全うしているわけですので、それを断って無理に働かせることは「派遣」という自由な働き方を私たちが否定してしまうことになります。
しかし、例えばそれが初回の2ヶ月契約を毎回毎回続けて「更新したくない」と仕事を替え続けることは、あまりに自分主導すぎてしまうため、節度ある行動をして下さい。
派遣会社?派遣先?どちらに連絡・報告すればいいか分からないケース
休み・遅刻の連絡はまずは派遣先、その後派遣会社に
一番身近で多いのが「休みの連絡はどちらに行うか?」という問題です。
休むことがわかった時点でまずは「派遣先」に連絡します。始業する最低30分前までに連絡し、その後「派遣会社」にも同様の連絡をします。派遣会社から関節的に休みの旨を伝えるより、自分から直接担当者に話すことの方が好印象です。また派遣会社としても、急に派遣社員が休むことになった場合は謝罪の連絡を派遣先にするため、どちらにも必ず伝えて下さい。どちらか一方が「知らなかった」という事態に絶対にならないようにしてください。
有給申請は派遣会社に早めに相談
有給申請については取りたいときに取ることが普通ではありますが、派遣社員としてその職場で長く就業することを望んでいるのであれば、繁忙期を避けてなるべく早い段階で「派遣会社」に相談してください。派遣先としても、繁忙期でない時期にとることは痛手にはなりませんしむしろ好印象です。また、早めに伝えることで派遣会社としても有給の事務処理を早く済ませることができます。
実は、多くの派遣会社で「有給は事前申請に限る」という、正社員では理解困難な決まり事があります。これは特に中小の派遣会社で見られます。派遣社員が急な体調不良などで有給を使うことは日常的に行われていますし、権利として当然に認められています。ただ、有給分の賃金を間接的に負担しているのは「派遣先」になりますので、立場上「下」になりがちな中小派遣会社では派遣先のご機嫌伺いのために、事後申請を認めていないことがあるのです。
休みを取った数日後に「あの休日を有給に充てることはできますか?」と派遣社員から言われることがありますが、それもできるときとできないときがあります。有給を取りたい場合は、遅くても1週間前、急な事情のときは休みが分かった当日に、必ず派遣会社に報告して下さい。
事後連絡でもいいので派遣会社には何でも報連相
「早退しました」「午後から出勤します」「遅れます」など細かいことであっても派遣会社に報告する癖をつけましょう。
給与や出勤簿を管理しているのは派遣会社の営業担当なので、こうしたこまめな連絡ができる派遣社員はとても気にかかる存在となります。派遣会社の営業マンは派遣社員一人ひとりの状況を把握しようとしていますが、現実問題それは難しいところ。しかし、こうしてこまめに連絡をくれると、「力になりたい」「調子はどうかな」「近くに寄ったから顔を見てみよう」と、あなたのことを常に気にかけてくれます。
これは、監視とは異なり毎日顔を合わせることがない派遣社員との情報共有として重要とされています。こうした存在になれば、急な休みや、次回の仕事の紹介などにおいても、あなたにとって有利なことが増えてくるはずです。
派遣社員の働きやすさは営業担当との信頼関係から成り立つ
派遣会社は、ひとりひとりの派遣社員をしっかりとした管理体制で守っていくことが求められています。例えるなら「派遣会社の営業担当=派遣社員の上司」です。仕事内容や職場環境が悪くなくても「派遣会社の営業担当が気にいらない」ということが理由で、派遣先での就業を断る派遣社員もいます(派遣会社ごと替えてしまう)。
大手の派遣会社ではしっかり任せられると思われている営業担当しか派遣社員を受け持つことができないとも言われています。中小企業では、新卒の営業担当が就業から最短2週間で担当を持つこともありますが、自分自身がその当事者になれば絶対にイヤですよね。それくらい派遣社員と派遣会社は密接な関係になければならず、派遣会社の営業マンは高いスキルが必要なのです。