「大量募集」求人のメリットと注意点
引用:リクナビ派遣
「大量募集」のワードは基本的に求人の枠数が5人以上のときに使われていることが多いです。ただ、このワードを使うのに明確な定義はなく、2人以上でもこれを付すこともあります。コールセンターや軽作業など、大量の人材を一斉に集めたいときや、新規事業の立ち上げにあたる場合などに使われます。
「大量募集」求人に応募するメリット
友達と一緒に応募できる
枠数が多いときは派遣会社側から「友達を紹介してほしい」とお願いされることもよくあります。また紹介者にはQuoカードや図書カード、商品券などを支給している派遣会社も多いです。
採用基準が低い
大量募集ということで、どこも採用基準を低く設定しているところが多く、社内選考のみで採用されることもあります。その場合は職場見学がなく、派遣登録時の仕事説明だけで派遣先が決まってしまいます。
仕事が簡単
大量募集する際には猫の手も借りたい状況の派遣先が多く、基本的には未経験でもできる簡単な仕事が多いです。求めるスキルや資格もなく、年齢問わず誰でもできてしまうような仕事です。
「大量募集」求人の危険性や注意点
仕事が短期間である
大量募集している理由には繁忙期のみの一時的な募集をしている可能性が高く、閑散期になると契約更新がなく切られてしまいます。そのため毎回の契約が短く、1~2ヶ月での契約期間となっています。なお、仕事が短期的・臨時的であることが明らかである場合の契約不更新は不当解雇(派遣切り)に当たりません。
不人気案件である可能性が高い
「大量募集」というワード自体が人を集める効力があるため、乱用している派遣会社もあります。仕事内容を全く知らない新規の登録者を増やすために使い、いざ登録して具体的な仕事内容を聞くと条件が悪いことが多いため、必ず仕事内容を確認しましょう。
残りの枠数がわからない
残り枠数がわずかでも、掲載しているタイトルをずっと「大量募集」のままで、実態がわからないこともよくあります。掲載してから時間が経っているものに関しては、徐々に埋まってきて枠がなくなっています。その案件の「掲載日」を確認するようにしましょう。
「急募」求人のメリットと注意点
引用:リクナビ派遣
「急募」の求人は、その名前のとおり早急に人材を探している会社を指します。基本的には1ヶ月以内で就業可能な方を探しており、短いところだと「即日就業可」となっているところもあります。
「急募」求人のメリット
即日就業が可能
「急募」となっているため登録から就業までの期間が短く、手続きがスムーズにいけば即日就業も可能です。
選考がスムーズ
社内選考・職場見学の結果が伸ばされたりすることはありません。結果は当日中にわかり、選考がスムーズなことから急募の求人だけに絞っていくつも掛け持ちして受けている方も多いです。
高時給になりやすい
「急募」にするにしても、案件に魅力がなければ人は集まりません。可能な限り好条件にすることで人を集め、企業もある程度求職者を選別できるようにしています。また仕事を探す際も、同じ職種・仕事内容でも「急募」の方が好条件となっていることが多い傾向があります。
「急募」求人の危険性や注意点
空求人の可能性がある
選考がスムーズということを悪用し、派遣会社が個人情報を得るためだけに空求人(実在しない求人)として人を集めることもあります。選考結果が当日に出ることを利用して、登録後すぐに「社内選考で落ちてしまいして…」と理由が不明確なまま言ってくるところには要注意です。
派遣先の正社員の離職率が高い(労働環境が悪い)
「急募」となる理由は、派遣先の急な欠員がほとんどです。産休や育休といった止むを得ない退職もありますが、優良企業であれば一人や二人欠員になったところでびくともしません。つまり、募集要項から緊急性が伝わらない内容で「急募」となっているものは、派遣先の労働環境が悪いと推測できます。「掲載日」を確認したり、その求人が継続・反復的に掲載しているものではないか担当に確認しましょう。
忙しい・残業がある
「急募」としなければならないほど人材が不足し、業務が追いついていないことが予想されます。企業にとってはできるだけ自社社員で完結させようと努力をするもので、派遣社員を一度に大量に依頼するということは、「自分たちではやりたくない」仕事であったり、残業や仕事量そのものが多く忙しい可能性が分かります。
信頼できる大手派遣会社に登録することが大切
「大量募集」と「急募」というワードは、大手派遣会社でもその実態が確かであれば普通に使用するキーワードです。そのためそれが付されている案件全てが危険というわけではありません。しかし、それに応募する際は必ず派遣会社に理由を尋ねてからにしてください。理由を明確に答えられない・何かを隠そうとしている派遣会社には要注意です。登録者の目を引くためだけに使用している可能性がありです。
特に中小派遣会社はこうした目を引くワードに頼りがちで、登録者を増やすことを目的にしている場合もあります。大手派遣会社であれば母数の登録者が多いため、「急募」や「大量募集」といったワードに頼らなくても、また案件の魅力ではなく「派遣会社」の自体力で派遣社員を支えることができます。
大手・中小にそれぞれ良い点・悪い点はありますが、どちらにしてもその案件だけを見て就業を判断するのはやめましょう。必ず派遣会社もセットで確認し応募するようにしてください。