AI導入による派遣社員へのしわ寄せ
オックスフォード大学の准教授オズボーンによる論文では、今後702個もの職種がAIによって自動化されるとされています。データ入力やレジ、電話オペレーターといった仕事はAIにより、どれも代替可能だと推測されています。
これよって、派遣社員として実際に働いているあなたは「自分の仕事がAIから奪われてしまうかもしれない」「時給が減って生活が苦しくなるかもしれない」と思うかもしれませんが、今のところ心配はいりません。
そもそも派遣とは「簡単な誰でもできる仕事を代わりにやる」という意味ではないからです。そうした仕事も確かにありますが、それは言い換えれば私達がやるべき仕事ではないということです。AIに任せるものは任せて、任せられないものについてスキルを磨いたりすればいいだけ。
労働環境については間違いなく改善されていくでしょうし、そもそもそんなに働かなくてもいい世の中になるかもしれません。それを目指すためにロボット開発が進んでいるので、AIが生まれたことによって生活が苦しくなるようなことは派遣社員であるあなたが考える必要はありません。
AI導入によって派遣の求人から無くなる可能性の高い仕事
- データ入力
- 会計・経理
- 図書館員
- 検査・測定
- 軽作業員
単純作業や実際に今部分的に機械化できている仕事についてはほぼ確実に今後AIがこなすことになります。機械化することで人為的ミスが無くなり、かつスピードが上がります。データ入力や軽作業に関しては、派遣の中でも時給が低く設定されており、仕事のスピードが遅いと派遣社員でも契約を切られてしまう可能性が高いため、労働環境の改善のためにもAI導入は確実と言えます。
AIと人間が行う仕事の住み分け
「AIが仕事を奪う」と聞くととても怖い印象がありますが、それは誤解です。いわゆる「簡単な仕事」「誰にでもできる仕事」というのは、そもそも人間がやるべきではないという単純なことなんです。例えば、自動販売機や自動改札機も見方を変えればAIです。自動改札機や自動改札機ができたことで、雇用が減ったり給料が減ったということはありませんでした。
むしろ、もっと違うところで人間の頭や労力を使われたことで、今こうしてロボット技術の開発が進んでいるのではないでしょうか。
例えば昔は「タイプライター」で文字を打っていましたが、今はパソコンやスマホで文章を打っています。それが今後は口で喋った言葉や、頭で想像したことが文字に起こされたりする未来が来るかもしれません。仕事の在り方や、「職種」についてはAI導入によって変化が起こることは間違いないでしょうが、「職業」そのものがAIによってなくなることはありません。
また時代に合わせて求められる仕事は変化していくため、「派遣社員の仕事が無くなる未来」は少なくとも私達が生きている間は起こり得ないでしょう。