いくら派遣のニーズや事務作業のアウトソーシングが増えてきているといっても、それは派遣会社目線で正当化しているにすぎません。ただ、そうした世間体をあなた自身も気にするようであれば正社員を目指した方がいいですよ。
イジメや差別が嫌なら正社員、お金と自由が欲しいなら派遣社員。派遣社員には明確なメリットがあります。逆に正社員になれば、自由は失われます。その代わり一定の世間体を得られます。物事にはメリット・デメリットが必ず存在しますから、今の状況と要望をよく整理して考えてみて下さい。
派遣差別は当たり前?
結論から言うと、残念ながら日本では派遣差別が当たり前のようにあります。
一昔前と比べると問題になるレベルで派遣が露骨に差別される事例は減りましたが、それでも未だに派遣社員を差別している会社は少なくないです。
「派遣さん」と呼ぶ、食堂や休憩室を使わせてもらえないというのはその代表例でしょう。
派遣社員の差別を無くすことはできる?
派遣社員の差別やイジメですが、改善ができるものと改善できないものがあります。
結論から言うと改善できるかどうかの判断は、仕事に支障があるか否かです。
業務上の支障があれば、派遣会社に相談することで改善させることができます。
逆に仕事に支障のない差別や、制度的にどうしようもない区別は改善することが難しいでしょう。
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派遣社員の差別でよくある事例
改善可能な差別の例
社員共有の施設(社員食堂など)が派遣社員だけ利用できない
派遣社員にも共有施設の利用権利があります。もちろん派遣先の福利厚生施設全てを享受できるわけではありませんが、最低でも社員食堂は使うことができます。もし社員食堂の利用にあたって証明書が必要であれば、派遣会社から指示を出し作らせることも可能です。
名前で呼ばれない、「派遣さん」と呼ばれる
派遣社員が最も差別的扱いを感じるのは名前を呼ばれるシーンです。特に「派遣さん」「派遣の子」と呼ばれたことに対して、私が相談を受けた回数はもう数えられません。
経験上、呼んでいる側の社員に悪意は無く、本当に名前を知らなかったり、「派遣の子」というイメージしかないケースがほとんどなのです。
派遣会社から派遣先責任者を通じて徹底させることはできますが、その認知に関する重大さは正社員と派遣社員の間にギャップがあることは言うまでもありません。
社員証や業務上必須の道具が用意されていない
社員証はその会社の社員であることの証明です。正確に言うと派遣社員はその派遣先の社員ではありませんが、例えば今は社員証にICチップが内蔵され、出退勤の際に必要になったりします。
こういった業務上必須の道具は、例え派遣社員であっても用意させなければいけません。その他、筆記用具や仕事道具も派遣先から揃えてもらいましょう。
派遣先社員の派遣社員に対する扱い方
実際に派遣社員に仕事をさせているのは派遣先ですが、それも全て契約上の話になります。
派遣社員だからという理由で、契約と関係ない仕事を押し付けられていることは違反です。すぐに派遣先に相談してください。
改善できない差別の例
歓迎会がない
派遣社員に対して新入社員のような歓迎会があるとは限りません。
派遣社員の歓迎会の有無は派遣先によって異なります。派遣会社から「派遣社員に歓迎会をしてあげてください」とお願いすることもできません。
遅刻や早退は給料から天引きされる
正社員でも遅刻や早退は許されませんが、時給で縛られている派遣社員は、遅刻すると分単位で給料から天引きされるのは避けられません。
こればかりは遅刻や早退をしないよう、体調管理を徹底するしかないでしょう。
席が正社員と異なる
席を正社員と分けている派遣先もあります。
差別に感じるかもしれませんが、派遣先が直接雇用している方と判別するために行っていることもあるので仕方ありません。
社内イベントに参加できない
忘年会や新年会、社員旅行などのイベントも派遣社員が参加することは難しいです。
正社員は積立金を支払っていたり、節税対策として会社の経費・損金にさせる目的の場合もあるので、直接雇用の方限定にしていることが多いです。
外注社員は税務的に参加させることが難しいでしょう。
逆に「社内イベントに参加したくない」「強制的に飲み会などに参加させられる」という悩みも聞きますが、それは拒否することもできます。
同じ場所でずっと働く、同じ業務ばかりさせられる
派遣社員は事前に契約で業務内容について承諾しているため、その内容であればたとえ何時間もそれが続いても文句を言うことはできません。
逆に契約外のことをやらされている場合が違法となるので、すぐに営業担当などに報告して下さい。
派遣社員には抵触日があり、長くても同じ職場で3年までしか働けません。
正社員のようにずっと働くためには「派遣先に直接雇用されるか」「派遣会社の無期雇用派遣社員になるか」の2択しかありません。
派遣社員が差別扱いを受ける理由
派遣を差別することで結束を生ませるため
残念ながら、派遣社員という最も立場が弱く、替えの聞く人間を差別することで、正社員・パート・アルバイトに結束感を生まれさせる職場も少なくありません。
人間は誰しも自分より立場が下の相手がいれば安心しますし、見下すことで自己肯定感を高めることができます。
また、職場に不満があっても派遣社員を見下して差別をすることでストレス発散ができるので、離職率の低下にも繋がります。
現在は派遣社員の立場が強くなりつつあるので、このような最低な職場は減っていますが、それでも存在しているのは事実です。
働く目的や意識が違うから
例えば事務的な面で言うと、給与も休日も勤務時間も、派遣社員と正社員は異なります。
抽象的に言うと、正社員と派遣社員では、会社で利益を出すために働いているのか、自分のために働いているのか、その対象が異なります(正社員の中にも異なる方はいますがそれはおいておきましょう)。
そして社会的立場も正社員は派遣社員よりも高い存在、与えられる仕事も正社員の方が責任ある重大なもの。イジメられる要素としては全てと言っていいほど備わっています。
出来上がった人間関係の輪に放り込まれるから
会社というのは「企業理念」というものがあって、その舵を取っている人について仕事をしています。そうした職場内に、その理念に反する(理念が異なる)人間が入り込むので、周囲から浮いてしまいます。
普段あなたは企業理念なんて意識していないかもしれませんが、意外とこれが差別を受ける根元になっていることがあります。
派遣の地位が向上する転換期だから
派遣社員を雇う理由は下記のとおりです。
- 正社員に任す仕事としてはコストパフォーマンスが悪い
- 単純作業だが機械ではできない
- 正社員に任せても長期的な成長が見込めない
- 誰もやりたがらない
- 妊娠・出産などの急な人手不足
最近の傾向で言うと、事務職種(人事・労務・経理・財務・総務・法務)をアウトソーシングして、本業職種(営業・企画)に人材(正社員)を投与して効率化を図るというアメリカ的な流れがきています。
従って、事務職種の派遣社員に対する風当たりや評価は段々と落ち着いてはくると予想しますが、今はちょうどその転換期であるため、特にイジメや差別を感じやすいのだと分析します。
ただ、明確に需要と供給のバランスの上に存在する仕事であり、それがしっかり時給に反映されているのですから、イジメや差別についてあまりに過敏になったり、クレーマーのように注文をつけるのは傲慢・ないものねだりです。
職場内でイジメや差別があってはならないのは言うまでもありませんが、その権利を扱えもせず振り回している方も実際多いため忠告しておきます。
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多少差別されている方が派遣社員は働きやすいケースもある
派遣社員として働く上で不当な差別をされている場合は声を上げるのが大切ですが、逆に正社員と差別されていた方が働きやすいケースもあります。
「この会社でずっと働きたい」「この仕事仲間と一緒に働き続けたい」と情を出したところで、派遣社員はどんなに長くても3年後には職場から追い出されます。
しかし正社員と全く同じ待遇で平等に扱っていては、お互いに情が湧いてしまいます。
多少なりとも区別されているからこそドライな付き合いができ、3年後にスマートに次の職場に変えることができるんです。
そのため、派遣社員は派遣先と距離感を保つことが大切です。
正社員から派遣社員にシフトする人も多い
私が派遣会社で働いていたときに、正社員を辞めて派遣社員を希望した方がいました。
その方の理由が、「正社員のときは会社に縛られ、プライベートの時間がなく友達と疎遠になった」と言っていました。
正社員という働き方は給与面で(低く)安定しても、プライベートを充実させることができず会社の圧力に負けて業務外のことをやらされることも多いのが実態です。
派遣で差別扱いを受けている時の対処法
今後も派遣で働くなら次の更新までは耐える
もし今の職場環境でイジメや差別を強く受けている場合、最低でも次の更新まで耐えてください。
私の経験上、イジメや差別を訴える派遣社員は「派遣の仕事自体初めて」だという方が多く、派遣として何年も働いている方はそんな感情を一切表に出すことはありません。
なぜなら貰うもの(時給)はしっかり貰い、仕事とプライベートを完全に分離させ、充実させることができているからです。
派遣は「経験」が命ですから、その職場で「経験」さえ積んでしまえば、次は「経験者」としてもっと高い時給・恵まれた労働環境で働くことができます。
つまり、派遣初心者の方が最初に取り掛かる仕事で辛い思いをしたり、イジメまがいな経験を受けることは残念ながら珍しくないです。
次は紹介予定派遣で正社員を目指す
確かに派遣社員は正社員に比べて社会的評価も低く、同じ社内では隔離されるかもしれませんが、やることをやっていれば給料が下がることもなく(むしろ上がる)、本当に嫌なら紹介予定派遣で正社員になることもできてしまいます。
そのため、今回は経験を積む場と割り切り、そのスキルを活かして次は紹介予定派遣を活用してみても良いでしょう。
正社員による派遣差別の事例や理由まとめ
正社員崇拝の日本だからこんな事態になっていますが、アメリカやその他の国で、正規雇用か非正規雇用かで差別的扱いを受けることはまずありません。
海外に移住するという選択肢を取らない限り、日本にいると派遣社員の差別が厳し職場があるのも事実です。
ただ、差別の内容が就業に支障を与えるようであれば、すぐに派遣会社に連絡して下さい。
あまりにも差別が酷く改善されないのであれば、派遣社員を辞めたり派遣会社を替えるなどの対応を考えても良いでしょう。
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