派遣会社のブラックリストは存在する!
残念ながら、派遣社員のブラックリストというものは実態として存在します。
もちろんブラックリストがあると大々的に紹介している派遣会社はありませんが、実際問題として「お仕事を紹介しない人物」をリストアップしています。
詳細は後述していますが、過去に何らかの問題を起こした方は、このブラックリストに載ってしまう可能性が高いです。
派遣会社の横の繋がりでブラックリストは共有される?
派遣会社にブラックリストは存在していますが、それを他社に共有することは「労働基準法」と「個人情報保護法」の2つの法律で固く禁止されています。
使用者は、あらかじめ第三者と謀り、労働者の就業を妨げることを目的として、労働者の国籍、信条、社会的身分若しくは労働組合運動に関する通信をし、又は第1項及び第2項の証明書に秘密の記号を記入してはならない。
(労働基準法 第22条第4項 通信の禁止等(ブラックリストの禁止))
これは、事前にブラックリストを共有することで、労働者の就業を妨げることを防止するためです。
派遣会社間はもちろん、一般企業との間でもブラックリストを共有することは禁止されているので、A派遣会社でブラックリストに載ったとしても、B派遣会社では問題なく働けるでしょう。
派遣会社のブラックリストに載ってしまうデメリット
デメリットは単純です。その派遣会社で就業することがほぼ不可能になります。
一応、ブラックリストに載っても求人を紹介してくれる派遣会社もありますが、紹介されるのは誰もが嫌がる超絶ブラックな派遣先ばかりです。
普通の派遣社員が行けば潰されたり、精神病になってしまうような派遣先なので派遣会社としても社員を送りたくないのですが、ブラックリストに載っている人材なら関係ありません。
何食わぬ顔で「あなたにおすすめの案件です!」として、最低ランクの案件を紹介してくるでしょう。
ブラックリストに載る派遣社員の特徴、共通点
具体的にどういった方がブラックリストに載るのか、また載ってしまうのかまとめていきます。
派遣の就業初日にキャンセル
派遣先が決まり、就業開始日の当日に理由もなく就業をキャンセルした場合は一発でブラックリスト行きです。
下手すれば派遣会社と派遣先との契約が打ち切られる可能性もあり、仮に規模の大きい派遣先の場合は会社としても大打撃・損失を受けます。
就業日の前であればまだかろうじて救いようがありますが、当日の欠勤はその後の派遣先への印象が一気にマイナススタートとなります。
ブラックリストに載るので、次回更新に大きく影響をあたえることになるでしょう。
契約期間中に身勝手な自分都合で終了した場合
これも即ブラックリストに載る可能性の高い派遣社員の行動です。
派遣は契約期間を設けており、その間の自己都合で終了すると派遣先に迷惑がかかるため、特別な事情がない限りは認めていません。
「仕事がキツくなった」「上司が合わない」といった自己都合の一方的な感情で契約期間を終了されると、派遣会社には多大な迷惑がかかるのでブラックリストに載ってしまうでしょう。
逆に派遣先に契約違反(契約外の業務、過剰な残業、部署異動など)があったり、明らかなパワハラがある場合は、契約期間中であっても終了を申し出て問題ありません。
就業先で問題を起こすor派遣先からの苦情が出る
就業先で暴力沙汰を起こしたり、仕事をサボりまくって苦情が入るなど、重大な問題を起こした場合も即ブラックリストに載ります。
よっぽどのことがない限り、派遣先から苦情になることはほとんどありません。
にも関わらず苦情になるレベルの問題を起こす派遣社員は、就業させることが難しいと判断されるのでお仕事を紹介されなくなるでしょう。
遅刻や無断欠勤が多い
1回の遅刻程度であれば問題ありませんが、何度も遅刻や欠勤を繰り返す派遣社員もブラックリストに載りやすいです。
特に派遣先や派遣会社から何度か注意を受けているのに、遅刻や欠勤をしている場合、いつの間にはブラックリスト入りしてるでしょう。
学歴や経歴に嘘があった
派遣会社に提出した履歴書や、営業に説明した経歴に嘘があった場合もブラックリストに載ります。
簡単に言うと経歴詐称なので、ブラックリストどころか下手をすれば解雇になっても文句は言えません。
経歴詐称をするような派遣社員を派遣会社は信頼できませんので、お仕事を紹介されなくなるでしょう。
電話対応が雑
派遣登録時の電話の対応も見られているポイントです。話し方や声のトーンなど聞かれています。
電話は事務スキルとして重要なポイントのため、派遣会社の営業との電話対応はそのまま事務スキルとして判断されています。
また派遣登録時に連絡なく遅刻や欠席をした場合も、「報・連・相ができない人」と判断されるでしょう。
即ブラックリストには載らずとも、酷い応対が続く場合はブラックリストに掲載されます。
また、ブラックリストに掲載されなくとも、派遣会社にとって大切な派遣先や人と関わる機会の多い業種の案件は紹介されなくなるでしょう。
月日がある程度経って仮に再登録をしたとしても、そのまま何も連絡が来ないことが考えられます。
常識外の服装で派遣登録に来る
これも即ブラックリストに載る原因ではありませんが、登録時の服装についても見られています。
例えば「スーツ又はオフィスカジュアルの服装でお越しください」と書いているのに、ジーパンやラフ過ぎる格好で派遣登録に来る人は、就業先でも同じような格好されては困るため、優良案件は紹介されなくなるでしょう。
また、職場見学や面談の取り決めも躊躇されてしまいます。
自己主張が強過ぎる人
派遣社員といえど自分の意見を派遣先、派遣元に伝えてもらうことは全く問題ありません。
しかし普通の人は我慢するような不満を全て言ったり、「時給3000円以上で未経験可の仕事じゃないと働きません」など、常識がない要求をするような方もブラックリストに載りやすいです。
スキルアップで時給は上げる分には構いませんが最初から高望みしては案件が狭まり仕事がなかなか見つかりませんし、そういう人に紹介する仕事はないので担当からの紹介も当然ありません。
派遣会社のブラックリストに載ったら教えてもらえる?
結論から言うと教えてもらえません。
派遣社員側からすればいつの間にかブラックリスト入りしていて、いつの間にかお仕事の紹介がなくなります。
「なんか最近派遣会社から仕事の紹介がない…」と感じたら、何らかの原因でブラックリストに載っている可能性が高いでしょう。
派遣会社のブラックリストに掲載期間はある?
結論から言うと無期限です。
一度載ってしまうと何年間経ってもブラックリストに載ったままです。
ブラックリストに載って以降、どれだけ真面目に働いてもその派遣会社でリストから解除される可能性はゼロではありませんがほぼ有りえません。
やはり、ブラックリストに載ってしまった場合は別の派遣会社に再登録するのが最善と言えるでしょう。
派遣会社でブラックリストに載らない方法は?
簡単です。一般的な社会常識のある行動をして、派遣先で問題を起こさなければブラックリストに載りません。
大手の派遣会社ともなれば常に何万人もの個人情報を扱っていますが、ブラックリストに載るような人はごくごく一部です。
つまり、普通に常識を持って働いていればブラックリストに載ることはないでしょう。
派遣会社は通常のリストも用意している
なお、派遣会社はブラックじゃない、普通の登録者リストを用意しています。
これは仕事のミスマッチを防ぐために、派遣社員の性格や容姿、これまでの派遣歴などを登録時に対応したコーディネーターが残しています。
能力や資格なども記載されており、簡単に言えばその人が「仕事ができるのか、できないのか」ということも詳細に記載しています。
そのため、優秀な派遣社員であれば次に紹介している「優良スタッフリスト」に載り、普通の派遣社員よりもお仕事を紹介されやすくなるでしょう。
ブラックリストの反対の優良スタッフリストとは
派遣会社には、ブラックリストとは反対に優良スタッフリストも存在します。
このリストに載ると派遣会社から次々に仕事を紹介される他、無期雇用派遣や、紹介予定派遣など、その後の選択肢がどんどん広がります。
今後のキャリアを考えた時に優良スタッフリストに載るのはチャンスなので、積極的に狙っていくと良いでしょう。
優良スタッフリストに載る派遣社員の特徴
専門知識が豊富な派遣社員
語学力・パソコンスキル・CAD・エンジニア系といった専門的な知識を持った人は派遣会社としても優良スタッフとして判断されます。
そのため、高時給、福利厚生が充実した案件を優先的に紹介されるでしょう。
優れた事務スキルを持つ派遣社員
事務スキルが豊富だと、様々な派遣の案件にチャレンジできます。
派遣には一般事務、営業事務、英文事務など事務の種類が豊富にありますが、優れた事務スキルは全てに応用可能なので重宝されます。
誰もが羨む一流大手企業の事務案件も、優先して紹介されやすいでしょう。
社会人未経験でもビジネスマナーが整っている
丁寧な話し方や連絡がしっかり取れる方は派遣会社としても派遣先が見つけやすい優良スタッフです。
たとえ派遣の初心者であっても、「未経験からキャリアアップしてもらいたい」と思って積極的にサポートしてくれるはずです。
派遣と言ってもやはり「人と人」の仕事なので、人間性やマナーというのは非常に重要なのです。
一度優良スタッフリストに載れば、その派遣会社で派遣先に困ることはなく有意義に派遣ライフを楽しむことができます。
派遣会社のブラックリストまとめ
今回は派遣会社にブラックリストは存在するのか、載ってしまう人の特徴と共に紹介しました。
残念ながら一度ブラックリストに載ってしまうと、その派遣会社でまともなお仕事を紹介してもらうのは絶望的でしょう。
ただブラックリストは横のつながりで他の派遣会社にも共有される…という事は一切ありませんので、別の派遣会社に登録すれば問題ありません。
派遣会社は日本に8万を超える事業所がありますので、次の会社ではブラックリストに載らないよう働くと良いでしょう。
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