派遣が派遣社員に教えるのは派遣法違反！
派遣社員は契約外の「教育」をしてはいけない
派遣社員が派遣社員の教育をする、というのは企業目線で見ると人材コストが抑えられ、正社員は本業に集中できるため非常に効率が良いですが、完全に派遣法に違反しています。
「人材の教育」という重大な責任が伴う業務を、派遣社員に背負わせるような契約はしてはいけません。
また「教育」は当然に契約外業務となりますから、派遣先が派遣法に違反することになり、国から注意を受ける事案です。
派遣社員が教育の負担を負う必要はなし
上記にある通り派遣社員による教育は派遣法に違反しているため、派遣社員が教育の負担を負う必要は一切ありません。
ただでさえ派遣社員は契約に基づいた業務があって大変なのに、そこに新人教育という負担が加われば契約外の業務なだけでなく、時給にも割が合わないです
派遣社員なのに仕事を教えている場合は営業担当に連絡する
派遣社員なのに仕事を教えている場合、まずは派遣会社の担当営業マンに話をしてみましょう。
稀に派遣先が「派遣社員は新人教育をしてはいけない」ルールを知らない事もあり、その場合は派遣先に直接いえば改善してもらえることもあります。
しかし、多くの派遣先は知っててコストのかかる教育を派遣社員であるあなたに押し付けているので、派遣先の上司に向かって「これは派遣法違反です！」「私のすべき仕事ではありません！」とはっきり言っても無駄です。
営業担当に派遣法違反が行われていることを毅然と伝え、派遣会社経由で解決してもらいましょう。
派遣に派遣社員を教育させる派遣先、会社は変更するべき
派遣に派遣社員の教育をさせるような派遣会社は、基本中の基本である「労働者派遣法」すら把握していない、あるいは意図的に無視しているので終わっています。
もし仮に異議を申し立てたことを理由に契約を終了させるような派遣先、派遣会社であれば、今後就業し続ける方があなたの身に危険が及びます。
今すぐにでも別な派遣会社に登録するべきでしょう。
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派遣が派遣社員の教育はどこまでやるべき？
ただ、実際問題として一切の教育をしないのは無理な空気が漂っていることもあると思います。
どこまでやるべきか、という線引は難しいですが、5分程度、質問された部分だけ教えてあげる程度であれば、人間関係を円滑にする上でやっても良いでしょう。
特に今後もその派遣先で契約更新をしていきたい場合、負担にならない程度の教育はやってあげて、99％の教育は正社員に任せてもよいと思います。
派遣社員が正社員に教えるのは派遣法違反？
派遣先によっては、派遣社員が正社員に仕事を教えるという事態が起きますが、契約書に「正社員を教育して下さい」とでも書いていない限り勿論派遣法的には違法行為です。
しかも派遣社員と同じ仕事をする正社員が後から入ってきた場合、ほぼ100％あなたの後任なので、確実に次回の契約更新で切られます。
派遣先は今まで派遣社員に任せていた業務を正社員に任せたくなったので、派遣法違反を承知であなたに教育をさせています。
つまり、あなたが頑張って学んだ知識とスキルだけ吸い上げたら捨てるつもり満々の采配ですので、素直に教える必要はないでしょう。
ただ、むしろ今の派遣先を辞めたかったり、トラブルを起こさず契約満了をしたいのであれば、最低限だけ教えて他の派遣先に行くのも手でしょう。
いずれにしても、派遣会社の営業に「業務外である正社員の教育を任されている」旨は伝えておくべきです。
派遣社員が派遣社員に仕事を教える羽目になる理由
派遣先が派遣社員の扱いに慣れていない
派遣社員の採用を始めたばかりの派遣先の場合、「労働者派遣法」を知らず悪意なくあなたにたまたまお願いしてしまったケースもあります。
派遣社員同士で教えあった方が気を使わなくて済むだろう」と、派遣先が誤解しているケースもあるのです。
相手に悪意がないことが分かる場合は、「契約書に記載されていない業務は、派遣法違反なので一度派遣会社に連絡するように言われたのですが…」と、こっそり耳打ちすると、相手もハッと気付いてくれるかもしれません。
そこで高圧的な態度を取ったり、派遣社員を下に見るような発言を受けた場合はすぐに契約を打ち切ってもあなたの派遣歴に傷を負わせることはありません。
派遣会社も理解してくれます。
そもそも派遣社員と正社員の違いを理解していない
また、中小企業で社員が少ない派遣先などは派遣社員と正社員の区別ができていない事も多いです。
その場合も、悪意なくあなたに契約外の仕事である派遣社員の教育を任せることがあるでしょう。
本来は契約書にない業務を派遣社員は行ってはいけないのですが、人的余裕のない中小企業はどうしてもあなたに教育をお願いしなければならないこともあります。
多少であれば社会人として空気を読んで教育をしてあげた方が、今後の人間関係や契約更新が円滑に進むでしょう。
他社の契約社員への教育であれば、正社員への教育と違いあなたの後任ではなく単なる増員なので、教育を終えたら切り捨てられる確率も低いです。
派遣法を知らない振りをしている
中には本来は派遣法により派遣社員が派遣社員の教育をしてはいけないことを知っているものの、敢えて教育を押し付けているケースもあります。
これは派遣先の立場が非常に強かったり、営業担当が無能で弱い場合に起こりやすいケースで、法律を盾に突っ込まれない限り改めることはないでしょう。
我慢していても新人が使えるようになるまで業務内容外の教育をさせられる羽目になりますので、早急に営業担当に伝えましょう。
営業担当が動いてくれなかったり、「派遣同士なんだから教育くらいやってくださいよ」なんて事を言い出すようであれば、窓口から営業の上司に伝えるべきです。
また、そのような派遣会社は教育がまともに出来ていないので、契約を更新せず別な派遣会社に登録するのもおすすめです。
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派遣社員が正社員や派遣社員に仕事を教えるまとめ
今回は派遣社員なのに同じ派遣社員や正社員に仕事を教えるのは派遣法的に違法ではないのか、対策と共に紹介しました。
教育は本来正社員が行うべき重要な仕事ですので、派遣社員が行うのは派遣法的には違法行為です。
あなたが罰せられる心配はありませんが、派遣先や派遣会社はバレると問題になるでしょう。
本来は契約書にない教育は1秒たりともやる必要がないのですが、実態としてはよく発生しているケースであり、空気を読んで多少であれば教育をしてあげた方がトラブルなく円滑に仕事が進むのも事実です。
最終的に仕事を教えるか判断するのはあなたとなるのですが、最低でも派遣会社の営業に契約外の業務である教育をやらされていることを、伝えた方が良いでしょう。
また、教育を容認するような派遣会社は控えめに言っても最悪ですので、まともな大手派遣会社に登録し直すことをおすすめします。
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