派遣社員のエアコン対策方法
エアコンの風が苦手だという方や、体調を崩してしまう女性も多いでしょう。労働安全衛生法の第七条では職場の室温は17度以上28度以下に保つことが決められています。
しかし、一般的に20℃以下のエアコン設定になると「寒い」と感じる方も多く、その対策は自分でできることも含め、派遣会社の営業担当にもエアコンの温度について相談するようにしましょう。
職場の上司にあなたが直接言うと、「自社の社員以外の意見」として軽くあしらわれてしまうこともあります。派遣会社の営業担当を間に挟むことで、周りの従業員に角が立つこともなくエアコンの温度を調整してもらえたり、席替えを提案してくれることがあります。
冷房病・クーラー病って何?
特に女性は冬の寒い時期よりも夏のエアコンによって体調を崩す方が多いと言われています。これを冷房病、クーラー病と呼び、頭痛・めまい・肩こり・食欲不振などを引き起こします。夏バテや冷え性の症状とも似ています。
ただ冷房病は病気と認められているものではありません。夏の温度差による自律神経の乱れによって引き起こされるもので、未だ不明点が多く残ります。
冷房病は労災の対象になるの?
冷房病で風邪をひいても労災の対象になる可能性は極めて低いでしょう。労災条件には「業務上の負傷に起因する疾病(厚生労働省)」ということもあり、その病気が職場で起きたことを立証しないといけません。
しかし冷房病は病気とも認められておらず、自律神経の乱れがその職場だけの問題とは判断されづらいため実例もまだありません。しかし冷房病の症状が原因で、職場で倒れて頭をぶつけたりすると、「勤務中の負傷」となり労災扱いになる可能性があります。
エアコンの温度についてはある程度の妥協も必要
エアコンの問題は誰が悪いとは言えません。そのため派遣会社に相談しても解決されないこともあります。また職場の席配置によっては「暑い」と感じている方もおり、派遣会社の勧告によってエアコンの温度が引き上げられ、その方が仮に熱中症になってしまった場合は「労災」の対象にまります。
現行制度においては「寒い」と感じる方よりも「暑い」と感じる方への配慮が進められており、またそれを遮って派遣社員の温感について配慮をしてくれるというのは、よっぽどあなたが優秀でないと実現されないでしょう。寒い場合はいくらか着込んだり、それなりの対策が自分でもできるので、ある程度の我慢・妥協は必要かもしれません。