ニートは正社員は無理でも派遣社員になれる！仕事の探し方も紹介

私の友達に社会人経験もなく、仕事もしていないいわゆるニートの子がいるんですが、やっぱりニートだと正社員になれませんよね？

ニートの方がいきなり正社員になることは不可能ではありません。しかしやりたいことも決まっていない状態で正社員になることはおすすめできませんね。仮に就職できてもすぐにやめる可能性があり、その後の転職活動に関わってきます。早期で退職する正社員ほど転職が難しい現状です。

やっぱりそうなんですね。例えば、そうした子は派遣社員として働くのは現実的なんでしょうか？例えばそこから正社員を目指したり、人並み程度の生活ができるほどの給与は貰えるんでしょうか？

派遣は職歴も学歴も不問。登録だけなら誰でも可能ですし、年齢が若ければ仕事は引く手数多です。紹介予定派遣などの制度を利用し、派遣社員から正社員を目指すことも可能です。時給に関して言えば、むしろ正社員よりも待遇がよく、正社員を辞めて派遣社員になる方もおられるくらいです。

ニートが正社員になるのが無理な理由

世間のニートに対しての風当たりは強く、例えば大学・高校を卒業して空白期間がある状態で就職活動をしても「なぜ就職しなかったの？」「うちの会社にあなたがやりたい仕事は本当にあるの？」と質問攻めにあってしまいます。

これに対するいわゆる「正解」はなく、どんな上手い返し方をしても結果は同じです。むしろ面接にたどり着ける方がレアケースで、ほとんどの場合は不合格。

空白期間の理由を通せるのは資格試験（会計士・税理士・弁護士）・公務員試験など、資格や免許を有する仕事に限定されます。

一般企業の社会人として就職するには、「新卒」ブランドがなくなった瞬間、相手にもされなくなってしまうのが現実です。

ニートはいきなり正社員は無理でも派遣社員にはなれる

正社員の受け皿は小さく、ニートの方が就職活動することは難しいです。しかし派遣社員はどんな人でも関係なく仕事ができます。

私の経験でも50代でニートの方を派遣したことがあります。その方に関しては仕事内容が限定されてしまいましたが、20～30代の方に関しては社会経験がなくても仕事を選ぶことができます。

派遣社員はやりたい仕事を見つけて、正社員を目指すステップアップの場としても活用できます。様々な仕事を0から教えて貰える環境がいつでも備わっています。

ニートが派遣社員で仕事を探す方法

「社会人経験不要」となっている案件から仕事を探す

派遣登録すればニートのあなたでも仕事は100％存在します。しかもその仕事はあなた自身が見つけるのではなく、登録した派遣会社の担当営業マンが探してくれます。またあなたが想像するような、肉体労働や激務を強いられるような仕事ではなく、一般企業の社会人とほとんど同じことをします。派遣という仕事に対して何も知らないと、そのあたりのギャップがあると思いますが、時給は1000～2000円あたりで探し放題です。

しかし、最初から時給2000円クラスであなたに合った仕事がすぐ見つかるかというと、そうではありません。特にニートとしてこれまで何もやってこなかった方は、まず社会人経験不要となっている案件からスタートすることになります。そこで半年～1年経験を積むと、立派な「社会人経験あり」の経歴ができますので、「経験者」の案件を選ぶことができるようになります。

「経験者」案件になった瞬間に時給は1500円オーバーに跳ね上がり、例えばテレフォンオペレーターであれば時給1500円、秘書であれば時給3000～4000円というのも夢ではありません。確かに「正社員」というブランドは手に入れることができないかもしれませんが、格段に正社員より高い賃金を得られるため、妊娠・出産等で社会的地位を得られる希望が少ない女性には派遣の方が周りを気にせず働くことができるのです。

「社会人経験不要」に求められるスキル

「社会人経験不要」はニートの方でも応募できる反面、最低限必要としているスキルがあります。少なくともこれだけは備えておくようにしましょう。

パソコンスキル
ワード・エクセルは使えるようにしましょう。ただリクルートスタッフィングやテンプスタッフであれば無料の講座などが用意されているので、下手に高額なパソコン塾に通うより、登録先の派遣会社で身に付けたほうがお得です。
コミュニケーション能力
アルバイトでの接客経験や他人に対して隔たりなく会話できる能力が必要です。一般企業での仕事は全て「人対人」です。派遣であっても正社員であっても、コミュニケーション能力が不要の仕事は基本的にありません。黙々と作業をこなす製造工場での派遣案件もありますが、そうした仕事は当然に時給が低くなることを覚えておいて下さい。

ニートの方が持っていると有利になる資格
ニートの方でもさらに仕事の幅が広がる資格があります。

簿記2～3級
簿記は経理の仕事では必須となり、簿記を持っているだけでたとえ社会人経験がなくても、経理の仕事に応募できるようになります。
TOEIC600点以上
英語が話せるだけで、外資系の企業にも応募できるようになります。TOEICの点数は「英語が話せる」ということが確認できる資格です。
ビジネス文書検定2級
お客様に対して書く書類（はがきやメール、年賀状など）にビジネスマナーがあります。ビジネス文書検定はそのマナーについて詳しく学べる資格です。

スキルも何も問われない案件

派遣会社ではスキルを問われない案件を、「目と手、足があればできる案件」と呼んでいます。特に軽作業系の仕事に多く、スキルより黙々と仕事をこなせることが大切です。仕事場ではあまり人と話す機会が少ないため、「飽きやすい」「集中力が持続しない」と言われることも多いです。

ニートは正社員は無理でも派遣社員はなれるまとめ

たとえ社会人経験を積んできた方でも条件の提示が多いとなかなか仕事は見つかりません。

まず自分のスキルを見直して「何ができるか？」と考えてみましょう。今までのバイトの経験や、学校の経験でも構いません。自分がしてきた「仕事」と言われるものを見直すだけでも視野が広がります。

ただ視野が広がっても、あれこれ仕事に対して条件を絞らず、「何でもする」という姿勢が大切です。

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