派遣登録時の印鑑はシャチハタNG
派遣登録時は印鑑が必要になります。「個人情報の取り扱い」という書類の確認のため印鑑を押してもらいます。その際の印鑑は基本的に認印(もしくは実印)です。
シャチハタがNGの理由
派遣会社で取扱う書類は基本的に個人情報です。派遣会社側では、個人情報の保管期間が2~3年とあります。長期的に保管するため、シャチハタのインクだと紫外線劣化により消えてしまいます。認印で扱う朱肉はインクと異なり、通常の使い方をすれば紫外線劣化に強く長い年月印影を残せます。
「シャチハタがNG」だと派遣法等で規定があるわけではなく、あくまで事務的な理由で禁止している会社が多いです。
個人情報の取り扱いに関する書類
個人情報の取り扱いに関する書類は、「個人情報の定義」「利用目的」「個人情報を第三者に提供しないこと」「派遣会社と共有する事項」について記載されています。簡単にまとめると、「個人情報の漏洩防止に努め、利用目的以外で使用しません」という内容です。
就業が決まった後も様々な書類に印を押します。派遣会社から説明はありますが、自分の身を守るために書類に何が書かれているか目を通しておきましょう。派遣会社はとにかく数が多い(事業所数は8万以上)ため、書類内容を平気で変更する悪質な会社も多いです。
個人情報漏洩で派遣会社が潰れる
人材業界では個人情報を取り扱うために、プライバシーマークを取得しています。最近のニュースでよく「個人情報流出」というニュースをよく目にしますが、一度でも個人情報を流出するとプライバシーマークが取り消されます。再取得に1年以上かかるため、その間は派遣業務ができなくなります。
・派遣登録者の目に見える「プライバシマーク」で示すことによって、個人情報の保護に関する意識の向上を測る。
・適切な個人情報の取り扱いを推進することによって、個人情報の保護意識の高まりに応え、社会的な信用を得るためのインセンティブを事業者に与える。
(参照:プライバシマーク制度HP)
個人情報の取り扱いはどこの派遣会社が安心?
派遣会社は個人情報の流出で会社が潰れます。それぐらい派遣会社では個人情報の扱いには気を付けています。「ここなら安全」という場所はありません。しかし、派遣登録には個人情報を提供しないかぎり派遣登録はできません。
中小企業の保管方法より、大手の方が安全面は高い可能性があります。「個人情報ひとつで何千人となる社員の命がかかっている」と思えば自然と管理体制は厳重になるからです。
なおこの基準で派遣会社を選ぶと失敗しにくくなります。