派遣の面談はとにかく「元気よく」
派遣の面談の司会・進行は基本的に派遣会社の営業マンが、指揮命令者・派遣先責任者に対して行うのが基本です。通常、面談・顔合わせがスムーズに終われば、そこで就業はスタートします。それくらい「最終確認」に近いのが面談・顔合わせです。
しかし、この面談時にあなた(派遣社員)がボソボソとしゃべったり、相手に悪い印象を与えるような態度を取ると、「この話は無かったことに」「違う人を紹介してくれる?」と流れてしまうことも多いのです。人柄というのはその一瞬でわかるものではありませんが、逆に言えば、その瞬間だけ印象をよくすることができれば、簡単にクリアできてしまうのが派遣の面談・顔合わせです。
そのためには、とにかく「元気よく」。返事や相槌、笑顔、視線、姿勢、見た目や印象を決めるポイントを押さえれば、9割以上の確率で通ります。
自己紹介のやり方
基本は営業担当からあなた(派遣社員)の紹介を行いますが、派遣先責任者から話を振られ、自己紹介をする場合もあります。
派遣法上、厳密に言うと、実際の就業が決まるまでは個人情報に関する事項(名前を含める)は明かさなくてもよいことになっていますが、ここで「派遣法に則り、個人情報については話せません。」などと言ってしまうと、相手を不愉快な思いにさせてしまいますので、名前や自分が明かしても問題ない範囲の簡単な自己紹介のネタは考えておくべきでしょう。
何より自己紹介の受け答えはあなたの第一印象に直結します。遅かれ早かれあなたの個人情報は就業するうちに紐解かれていき、仕事が決まらなかったとしても、即時データなどは削除されますから、そこまで心配する必要はないはずです。
これだけで採用される可能性があがるのであれば、自己紹介はしっかり対策しておく必要があります。
自己PRのポイント
派遣における経験や、社会人経験がある場合の前職を尋ねられることがあります。厳密に言うとこれも事実上の面接にあたりますが、実際によく聞かれる内容です。
職務経歴で大事なのは、どこで→何を→何年勤めたかです。転職における面接でもそうですが、数字を入れることにより具体性・信憑性が増します。また仕事を通してどんなスキルを身に付けたのか、そのスキルが成果としてどのように表れたのかということも伝えられると良いでしょう。
志望動機のポイント
志望動機は自己PRを踏まえながら、「この会社(職種)を選んだ理由」についてまとめます。派遣においては会社名ではなく、仕事内容や職種で選んだことをアピールした方が良いです。なお「時給が高いから」という理由は、転職面接の場合はNGですが、派遣の面談においてはそれほどマイナスにはなりません。
むしろ派遣社員にとって時給の高い仕事を求めるのは当然のこと。「この時給さえ貰えれば私はしっかり仕事をこなします」という熱意を伝えることもできますし、スキルを積んで初心者では応募できなかったこの時給の案件も今ではこなせるようになったというアピールもできます。逆に、全くの派遣初心者の段階で時給面を話すのは控えた方がいいかもしれません。
自己紹介・志望動機を話すときの注意点
自己紹介だけではありませんが、面接官と話すときはゆっくりと落ち着いて、派遣先責任者の目を見ながらハッキリと話すようにしましょう。
どんなに立派な自己紹介を話していても、早口で、視線が泳いでいて、声が小さいと自信がない・社会人経験がない・コミュニケーション能力が低いと思われてしまいます。隣で営業マンがサポートしてくれるので、リラックスして臨みましょう。
また、あくまでビジネス上の自己紹介なので、自分の趣味や性格、特技などのプライベートな内容を話す必要はありません。過度に前職を批判したり、職場の企業秘密にかかわることを話すことも、モラルに欠ける行為ですので絶対にしないようにしましょう。