働き過ぎに注意!過労死の危険と予防
日本は諸外国から「働き過ぎ」だと白い目で見られ、これに伴う「過労死」「ストレス性◯◯」「ブラック企業」などは日本独自の言葉や病気です。
過労死の前兆
過労死と一言で言っても様々な症状があります。
脳の異常
働き過ぎに伴い、脳内バランスが崩れて血管に異常をもたらします。脳内血管が破裂して起こる「くも膜下出血」、血管が詰まったり破れたりして起こる「脳梗塞」などを予防するため、頭痛や目眩を感じたらすぐにMRIなどのCT検査を受診しましょう。
心臓の異常
血管の異常は心臓にも影響を与え、心臓発作や心臓麻痺を引き起こします。胸部に強い痛みを生じ15分以上も長く続く痛みがある場合は気をつけましょう。血流が悪くなり顔面蒼白、冷や汗、血圧の低下なども伴います。
過労自殺
ストレスで追い込まれ、精神的にも肉体的にも辛く自殺してしまうケースも珍しくありません。仕事の影響に伴う自殺は「過労死」と判断されるケースも多いのです。「毎日が同じことの繰り返し」「会社に行っても上司に怒られる」など思いつめ、命を自ら断つ人が後を絶ちません。
その他の理由
車通勤中の事故死、入浴中の溺死など、過労に伴う意識の低下で招かれる死亡事故には十分気をつけましょう。
過労こそ女性の天敵
ストレスは女性の天敵。事務職といっても会社や業務・職種によって扱いや割り振られる仕事が異なります。ストレスは男性ホルモンを刺激するため、女性は肌・髪の毛・体内へ特に影響を受けます。
肌荒れ
ストレスの影響は真っ先に肌に現れます。ニキビ・肌荒れ・吹き出物は鏡でよくチェックし、乾燥や保湿の具合から化粧ノリの悪さを敏感に感じ取ってください。
飲み会での接待
営業と違い事務職の女性社員は飲みの場で気を使うことがたくさんあります。飲み物の注文、食べ物の取り分けなどを積極的に行います。会社の飲み会ほど事務の方が働く場面はありません。ゆっくりできないと感じてしまうことがストレスとして感じてしまいます。
生活の乱れ
事務で働く女性に関しては、自分なりの生活リズムがあるようです。例えば、「就業後フィットネス・ヨガなどで汗をかき、21時までにご飯食べ終わる」といったことをリズムとしている人もいます。会社の上司としては関係なく飲みに誘いますが、予定がなくても生活の一部になっていること自分のスケジュールを崩されることを一番ストレスに感じてしまう人もいます。
生理周期の乱れや、女性としての生き方が男性よりにシフトしていってしまいます。「女性の社会進出」というのは言葉だけで、実際は女性にとって働きにくい社会の現実があります。
年々増える過労による労災補償
厚生労働省によると、精神障害の労災請求件数と労災決定件数が年々増えてきています。
過労に多い職業は製造業
厚生労働省26年度のデータによると、年間1456件もある労災請求に対して製造業は245件と1位です。次に医療・福祉が236件と2位。どちら時間帯が不規則になるケースの多い仕事で、夜勤勤務もあります。生活バランスが崩れることで体調に大きく影響をあたえるのです。
ノルマや仕事量が多い保険・金融といった分野は54件と平均よりも低く、単純作業・肉体作業による職業「運輸業・郵便業」「卸売業・小売業」「建築業」が過労を招きやすいことがわかりました。
過労死は正社員が圧倒的1位
厚生労働省のデータによると、過労に伴う労災請求の件数2000件のうち、80%以上は正社員からの請求であることがわかりました。2位はパート・アルバイトの10%、3位は契約社員の5%という結果です。数多くの就活を乗り越えてきた先に待っているのが「過労」という結果に何とも驚きました。確かに会社視点に立つと、終身雇用で雇い入れた正社員こそ会社として扱いやすく辞めにくいので、飼いならすことができるのだと思います。
派遣社員の過労死はほぼない
先ほどのデータは、3位までが「直接雇用」されている方々です。
派遣会社を挟んだ派遣社員は就業時間も契約で決まられており、サービス残業も存在しません。働いた分だけ給与に反映される派遣社員は、ストレス・残業もなく働きやすい環境が整っています。女性に関していえば今後は家庭を持ち、子供を生むことを考えると労働環境は無視できません。バリバリ働くことは結構ですが、自分の中での優先順位として「自身の健康」に気を使えるようになりましょう。