派遣社員の使い捨ては当然?
派遣社員の使い捨てが当然なわけがありません。
しかし、事実として派遣社員を使い捨てにするような会社が多いのも事実です。
会社によっては正社員より派遣社員の多い会社があります。
そうした会社では、派遣社員を「使い捨て」として扱い、仕事・実績の良し悪しですぐに派遣社員の契約を切ることがあります。
こういった会社が未だに多いことから「使い捨て」のイメージが世間から付いてしまうのです。
派遣社員を使い捨てのように扱う会社の特徴
派遣社員が多い職場
一見、派遣社員として働く仲間が多いため働きやすい環境に思われますが、10人以上同じ部署・課に派遣社員を雇い入れている会社は「使い捨て」のように業績や予算に応じてすぐに切り捨てます。
実力主義の派遣先
ベンチャー企業や外資系企業など、未経験でも時給の高い会社や数字を求められる会社では、実績が伴わないと判断されると初回の更新(2ヶ月)で契約を切られてしまいます。
選考が緩い・甘い派遣先
書類選考(派遣会社での選考)がスムーズにいき、「職場見学なし」ですぐに就業できる会社は離職率が高くすぐに新しい派遣社員が次から次へと入ってきます。
「未経験可」かつ仕事内容が単調
「未経験可」は登録者としては応募しやすく「誰でもできる」印象を与えます。しかし、仕事内容も単調で誰でもできる仕事であると就業態度に応じて切られる可能性があります。
スキルアップが見込めない仕事
派遣社員であっても就業する派遣先でのスキルアップは見込みたいものです。毎日の仕事が同じことの繰り返しになるような仕事内容であっても、派遣先が派遣社員にスキルアップを求めていないため「使い捨て」と思っている可能性が高いです。
「派遣社員を使い捨て」と思っている派遣先について、テレフォンマーケティング・営業・家電量販店・軽作業といった職場が多い印象があります。数字を求める派遣先や仕事内容が単調な派遣先です。
派遣社員を使い捨てのように扱わない会社の特徴
派遣社員の少ない事務関係の仕事
正社員の産休・育休や人材不足が原因で派遣社員を雇い入れる派遣先は「使い捨て」のように扱う派遣先は少ない印象です。事務の仕事は単調であっても周りとのコミュニケーションが必要となるため、未経験であっても人柄を考慮され、契約を簡単に切ることはありません。むしろ長期に渡って就業できる人を求めています。
専門性の高い仕事
語学力や専門知識、特異な業界経験を求める派遣先では、すぐに同じぐらいのスキルを持った人を探すことが難しいため契約を初回から切るようなことはありません。
実力主義の派遣先
矛盾しているようですが、実力主義の派遣先で逆に数字や業績を残している派遣社員であればむしろ契約を長期に渡って結ぼうとします。「仕事ができる派遣社員は手放したくない」と思っているのです。
選考が厳しい・長期にわたる案件
選考が厳しい(長い)派遣先はそれだけ様々な派遣会社から紹介される派遣社員から選んでいます。
再度人選をし直すことも時間がかかってしまうため、その中で選ばれた派遣社員を使い捨てのように扱うことは絶対にありません。
学校事務・一般事務・営業事務といった事務関係の仕事や、秘書・受付・貿易事務・英語事務などの専門的な経験やスキルを求める派遣先では長期での就業と考えています。
使い捨てでなく「手放したくない」派遣社員になるには?
派遣社員の中では、様々な理由があって仕事をしている人がいます。
派遣社員であっても長期で就業してからその後の直接雇用を考えている人も多いです。
どんな職場であっても常に向上心を持っている人であれば「使い捨て」のように扱われることはありません。
派遣先の担当も「人」です。派遣社員に対しての接し方に特別な感情を持っているわけでもなく1人の従業員として考えています。
そういった向上心を持った従業員には新しいことを学ばせて、さらに「会社の戦力となるようにスキルアップさせよう」と指導に力が入ります。
もし、あなたが熱心に仕事をしているにも関わらずすぐに契約を切るような派遣先は「悪い派遣先だったな」と思って自分自身で契約を切ることも頭に入れておきましょう。